突然ですが、「液体ミルク」って、ご存知ですか?
日本では赤ちゃんのごはんとして既製品で売っているものは、いわゆる「乳幼児用粉ミルク」が主流として知られていると思います、が、2018年に国内での製造が認可され、売られるようになったのが「乳幼児用液体ミルク」です。
粉ミルクは作るのにコツがいる、とか温度が、水の衛生状態が、などなど色々言われますが、既に液体のミルクなら、哺乳瓶に注ぐだけ(もちろん哺乳瓶の衛生管理はしっかりとしないといけませんが)という、日本で子育て中の救世主!という商品です。
(回し者ではありません)
私自身は身近に乳幼児はいませんし、姉妹とも歳が近かったのでミルクの大変さに関する知識は一般論程度なのですが、既に海外では当たり前の液体ミルクがとうとう日本でも販売される!!というニュースは、認可が下りた段階で知っていました。
というのも、SNSでフォローしているのは同世代の女性が多く、20代後半・30代の子育て世代の関心ごととして、大きなものだったから。
なので情報が継続的に流れて来ていたこともあって、認可が下りた後に出た賛否両論、発表された第一弾の商品の仕様に対する改善要望などなど、ずっと認識していました。
というわけで、勝手に「液体ミルク」はセンセーショナルに世にデビューしたと思い込んでいたのですが、そんなことは全くありませんでした。
それに気付いたのは、母と高速道路のサービスエリアにあるコンビニに立ち寄った時のことです。
移動のおともに、出先で大活躍!ということで、当然スペースを結構大きめにとって陳列してあったそれを見て、「今はこんなのあるんだ、便利だね」と驚いていたのです。
びっくりしました。
私が日々仕入れているニュースの世界では、かなり大きな話題だったのです。世間一般的にも、認知されていると思い込んでいました。
私と同じく母にとっても乳幼児が今は身近ではないので、そういった情報を意識していなかったから、というのもあるでしょうが、何より、世の中にあふれている多くの情報の中では、私や私が意識を向けている人たちにとってのような大きな扱いではなかった、ということでしょう。
結局何が言いたいのかというと。
情報社会といわれ、あらゆる情報に瞬時にアクセスできる現在は、逆に積極的に知ろうとしないと、自分にとって必要な情報に出会うことが難しい世の中なのだと実感した、ということです。
自分で情報の収集先を選択するSNSは、このコミュニティの興味の傾向によって、当然話題の種類にも違いが出ます。
現在の私のタイムラインには、かなりの頻度で表現の自由に関する議論や、表現におけるジェンダー論に関する意見や記事が流れてきますが、テレビを観ても、そんなに大きく扱われることは少なかったりしますし。
そういうことに関心を持つ人を意識していないと、自分が当事者となりうる話題にも気付かずに終わってしまう可能性が高いということではないでしょうか。
もちろん流れてきた「情報」の真贋を確かめること、特に「意見」に関しては自身で考えることを忘れてはいけませんが。
Web検索の仕方によって、求める情報にあたる精度がまるで異なる、ともいいます。(例えば、ある病名を検索すると、医学的に正しい情報だけが上位に表示されるわけではない、とか)
紙の辞書・事典を引くのが苦手、という人が増えている、という話もあります。
正しい、あるいは信用できる情報を「見付ける」のにかかる時間に大きな個人差がある、ということも何となく予想できます。
情報が氾濫しているが故に探すのも、見付けてもらうのも本当に大変です。
情報へのアクセスが近い分、いっそう自分自身のアンテナを高くしないと……という危機感にじわじわ震えた秋でした。
今回話題にした「乳幼児用液体ミルク」の必要性を訴えて、署名活動をしていらした団体のFacebookの記事です。
署名活動開始から5年、というお礼のメッセージ。
発信すること、伝えること、思うだけではなく行動することの大切さを感じます。
もし気になった方は、賛否両論の内容も調べていただけたらな、と思います。
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