紙の本の魔力と、紙の本で奇術と

 「最近、どんな本を読みました?」

と聞かれたとき、どのくらいの方が電子書籍を思い浮かべたのでしょうか。

紙の出版物と、電子書籍の割合。

2017年の出版市場

紙市場は前年(2016年)の6.9%減の1兆3,701億円。

電子市場は前年(2016年)の16.0%増の2,215億円。

(公益社団法人全国出版協会 調べ)

多いと思われたでしょうか?

少ないと思われたでしょうか?

所有欲や手触り、汎用性……

「紙の本」じゃないといけない本はあるのでしょうか?

昨日(6月10日)発売された「デザインのひきだし」

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毎号、紙の本でしか味わうことのできない誌面で楽しませてもらっています。

(編集長の津田淳子さんがテレビ出演されたこともあり、amazonでも一瞬で品切れ状態。バックナンバーも発行元は完売に!)

他にも おススメしたいのは、紙の本でしか味わえない趣向の単行本、泡坂妻夫「生者と死者(新潮文庫)」。

この単行本、全224ページが16ページごとに袋とじになっていて、袋とじの状態のままで読む短編と、袋とじを開いて読む長編ミステリーでは物語が異なるという1冊で2度楽しめる、紙の本じゃないと出来ない仕掛けになってるんです!

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合わせて、もう1冊。

同じく泡坂妻夫さんの「しあわせの書」も全ページに、紙の本でしか楽しむことができない ある仕掛けが仕組まれていて、物語の最後で明かされる、その仕掛けを読むと、全ページ見返して「嘘でしょ!?」と驚かされます。

帯にも「未読の人には、絶対に本書のトリックを明かさないでください」と書かれているので、ここで説明するのは避けます。

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