桜が咲く このごろ、マルワにも新入社員が入社しました。
新入社員に限らず、社内にいる若い子たちを見ていると「しっかりしてるな」と思います。
自分が新入社員だったころを思い返すと、忸怩たる思いで赤面してしまいます。
マルワでは、週替わりの当番制で朝礼の司会をします。
最近気づいたことや、最近あった出来事などを全社員の前で お話しします。
他にも、朝の勉強会で出された1つの議題について、自分の意見を話したり、月に一度行われる全社員参加の経営会議で質疑応答したりと、全社員に向けて話す機会が色々とあります。
このとき僕は誰に向けて話しているかというと、半分冗談、半分本気で「入社したての自分」に話すようにしています。
入社したての彼は、僕が話を無難に やり過ごそうと「それでいいの?」と冷ややかな目線で見てきて、こちらは胃が痛くなります。
それはそれとして具体的に、何に気をつけているかというと『専門用語や、若者に通じない死語や、若者しか通じないインターネット内で主に使われる言い回しや単語を多用しない』です。
「おいおい、そこに注意している割には、あなたの話には、聞き慣れない単語が よく出てくるぞ!さっきも忸怩とか出てくるし」と、入社したての彼が意見してきます。
そこで先輩風を吹かせて、こう諭します。
「それは長文解釈で、わかるように入れているんだよ」と。
朝礼で「屍人荘の殺人」「ラーテル」「金剛寺さんは面倒くさい」「痕跡本」など、一般的ではない話題を意図的に お話しします。
これは、もし1人でも、その単語を知っている人がいれば、「おおっ!それ知ってるの!?」と親近感を持っていただけるからです。
しかし、大体の方が知らないはずなので、その単語の意味を知らなくても、前後の文脈から全体の話が わかるように話すよう心がけています。
これが英語や落語でいうところの長文解釈というものです。
部署内のミーティングや、業務改善の話は専門用語を使いますが、意識していないと「この単語は、みんなに通じる」と無意識に刷り込まれてしまいます。
そうすると、お客さまや会社見学で お越しになる、はじめて印刷会社を見る方にも専門用語で話してしまい、結果キョトンとされてしまいます。
どれだけ、相手が わかるように話すことが出来るか……。
それは、とても難しく、日々精進するしかありません。
……と、今回のブログは こんな感じだけど、入社したての彼に質問。今回の話は伝わった?
「すごく、わかりました!ユーモアもあって天才ですね!」
そうそう!そういうふうに盛り立てくれると助かるよ。
やはり、新入社員はサクラが似合う。
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