メロスには政治が わからぬ。
ワタシにはコーヒーの味が わからぬ。
叔父が焙煎会社をやっていたし、両親が喫茶店をやっていたので、コーヒー界のサラブレッドのはずなのに、コーヒーの味が わかりません。
たまに背伸びして値段の お高いのを飲んでも、よく わからないのです。
それならばと栄のセントラルパークにあるタリーズへ飛び込み、短期間ですがアルバイトしてみましたが、やはり わかりませんでした。
コーヒーの味は わからなかったものの、お店のレジに立ってみて1つ わかったことがあります。
「オススメした品物を買ってくれると嬉しい」ということです。
当たり前のことなんですが、お客さんと直接会うことが少なかった自分にとっては新鮮な嬉しさでした。
ですので、自分がお客さんとしてコーヒーショップへ行くときは「オススメってなんですか?」と聞いて、オススメされたモノをそのまま頼みます。
あいにくコーヒーに関しては味が わからないので、甘〜いのでも、酸味があるものでも、なんでも どんと来いなのです。
自己満足かもしれませんが、店員さんは喜んでいるように見えます。(ワタシは、単純な男であった)
味に限らず、映画や音楽、コントに絵画、服に匂い……自分の好みは 自分で わかっているつもりです。
好きならば、好きなほど、好きなモノを選びがちで、好きだからこそ、そこに新しい発見がなかったりします。
最近、こだわりのないことや、わからないことは「委ねてみる」のも1つの手だと考えるようになりました。
自分では選ばないことを体験するのは、案外、食わず嫌いだけで楽しかったり美味しかったり、良いと思える経験になることもあります。
もちろん、合わないことも往々にありますが。
初期の癌が発見して、摘出手術を行った三遊亭圓楽さん。笑点の紫の人。
まわりの「手術、大丈夫ですか?」の心配の声に、「わからない。手術に関しては、オレの領分じゃない。専門家の先生の言いなりよ」と委ねるしかないと言われておりました。
マルワは「印刷や企画の専門家」として、お客さまに委ねていただくことが多くあります。
安心して委ねていただくには、高い技術と知識を備えていなければなりません。
……それにしても、コーヒーの画像を付けると、とても爽やかなことを書いたブログに見えるじゃないか。
筆者は、ひどく赤面した。
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