制作者の意図を読み解く

こんにちは!企画営業部のコジマです。

マルワにも編集の部署があり、DTPのみならず、デザインから制作することもあります。

デザインがあがってきた際の満足度は千差万別ですが、違和感を覚えた部分に対して、「この色にした意図は?」「どうしてこの書体を選んだの?」と問いかけることがあります。そんな時に論理的に回答をもらえると、しっかりと意図をもって作業をしてもらっていると感心することしきりです。

こういった制作者の意図を読み解くスキルアップには、映画やドラマはとても役立つと思いますので、紹介をしたいと思います。

 

代表的なところでいうと「雨」ですね。映画やドラマにおける「雨」は登場人物の心情を表しています。

最新の事例で『ボヘミアンラプソディ』を挙げさせていただきますが、主人公のフレディ・マーキュリーの波乱万丈を名曲と共に描いたこの名作、主人公の悲しい心情を表わすあのシーンにもこのシーンにも雨が降っているんですね。天候は、セリフで説明してしまうと野暮ったくなるシーンに、心情を表わすために多用されます。その他の映画やドラマでも、不自然に雨が降ってきたら何か悲しいことが起きる、と思ってください。

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ほかに面白いのは、登場人物が移動する「方向」に注目するのも良いでしょう。

左➡右に向かって移動するのは、たいていが主人公や正義の味方たち。また、希望や自由に向かっていることを象徴しています。その逆に右➡左に移動するのは悪者のことが多いです。もし、主人公が左に向かって動いていたら、破滅や悲劇が起こるフラグが立ったと思っても良いと思います。

なぜ右から左がポジティブなのかというと、欧米の横文字文化のためでしょう。その証拠に、縦書き文化の日本のアニメなどにはこの法則は当てはまらないことが多いようです。

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このように、何気なく目にする映像もグラフィックデザインも、何らかの意図を持って作られているということです。基礎的な知識を知っておくと、デザインの見方も変わって、センスが磨かれるかもしれません。
信じるか信じないかは、あなた次第!(^^♪

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