『幸福論』

あたしは君のメロディーやその

哲学や言葉全てを

守る為なら少し位

する苦労もいとわないのです

(引用 作詞/作曲/唄:椎名林檎 「幸福論」より)

 

先月のブログ担当日からおよそ1か月、再びCOVID-19(新型コロナウイルス)に関連する話題が一番の関心事という現状に悲しみと、今後への憂慮を覚えます……。
月並みですが、一日でも早くこの禍が鎮まることを、罹られた方々の復調を、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 

さて報道や世情を見るように連日、気落ちするニュース、思わしくない街の雰囲気でさもありなん、といったところですが、キャンセルと延期の嵐を眺めている気分です。
会報や告知チラシに(たとえ期日が半年近く先であっても)コロナウイルスの影響で中止(または、中止となる可能性があります)と追加で記載することになると、心がキュッとなります。
そんな、若干ショボショボな気持ちの時に見ていた案件で、会報のコラムに「幸福論」という言葉が使われていて、目に入った瞬間にパッと脳裏に浮かんだのが冒頭に引用した、椎名林檎さんの「幸福論」という歌のメロディーとフレーズでした。

明るくてテンポの良い曲調で、元気が出ました。
気分がグンッと上向きました。
一日、仕事の効率が(自分比)上がった気もします。

勿論これは私が椎名林檎さんの曲が好きで、特に「幸福論」が好きな曲の一つであるが故に連想して、ひとりで勝手に元気になっただけ。
万人向けの特効薬ではありませんが、歌の、“文化”の良さとは、こういうことでもあると思うのです。

一連の“自粛”の流れで特に大きな影響を受けている分野の一つが、所謂エンタメ業界とも言われています(当然、大変な状況の人は他にも居ますが)。
音楽や舞台に生きる元気を貰っている人も、当然これらが興行で商業活動である以上、生業にしている人もいるわけで……不特定多数の多く集まる場所を避けるべき、なのは最もですが、何とかここで途絶えてしまわないように、ここで潰えてしまわない為の取り組みを……と願うばかりです。

人はパンのみで生きるのではない、と世界的ベストセラーにもありますし、文化とは何か、どう向き合うべきか、考える機会なのではないかと思います。

今回沸き上がった様々な問題、医療の仕組み・現場の現状だとか、働き方だとか、人権だとか、教育の重要性だとか。
何故、歴史を学ぶ必要があるのか(人間は先人に学べるのか)なんてことを、きちんと考えないといけない気がするのです。

生命以外にも取り返しのつかないものは沢山あって、特に今回は沈静化しても何事も無かったように“元通り”とは絶対に行かないはずですが、少しでも良く、“さいわい”の多くあることを願っていますし、そうなるように考えて、手近なところから行動していきたいものです。

 

さいごに。

「幸福論」のフレーズで、私が特に好きな箇所をご紹介します。

時の流れと空の色に

何も望みはしない様に

(引用 同上)

1998年に発表された曲ですので、ご存知の方もいらっしゃるかもですが、まだでしたら是非、お聴きになってください。椎名林檎 – 幸福論 – YouTube
曲の中に2度登場するこの歌詞からの続きが、この部分を含めて素敵です。
“文学”って偉大―――なんて、結局いつも変わりばえしない結論なんですけれども。

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