経験しないと見えなかったこと

2年前に町内会の組長が回ってきました。役員決めの際、じゃんけんで負けた私は副会長兼区政協力委員に就任。
区政協力委員の仕事は、学区の連絡協議会の会議に参加し、配布された資料や行政からの広報チラシ等を町内会に持ち帰り組毎に仕分けたり、会議内容を組長会で報告したりします。学区の行事では運営側として参加するという役割が課されます。
仕事もあるし、家事もこなしながら副会長なんて出来るのか不安でしたが、前任者は70代半ばの女性。その方に出来たことであれば何とかなるかもしれないし、次に続く方にも仕事を持っていても可能という証明になると思い引き受けました。
ただ、実際やってみると、思っていた以上に仕事は多く、学区の行事にほとんど参加したことのない私は当初とまどうことばかりで、学区の役員さんの指示通り動くだけで精一杯。「受けなきゃよかった」と後悔することも度々でした。
暫くはモチベーションが上がらない状態が続いていましたが、徐々に慣れてくると周りを見ることができるようになり、知人や子どもの同級生がバレーボール大会に参加して、本気で優勝を目指す姿や、運動会やドッヂボール大会で一喜一憂する子供たちの姿を見るにつれ、「学区の行事に参加できて良かった」と思えるようになりました。
それ以外にも学区行事の企画や運営の中心になっている学区の役員さん方の取り組みには尊敬することばかりでした。
というのも、限られた人員の中でもPDCAがしっかり行われているのです。行事の計画を立て、実行し、行事が終われれば反省会を行い、アンケートも実施、改善しなければいけない点の洗い出しをして、次年度の行事に反映ということがきちんとされていました。ほかにも“〇〇さんしか分からない”ということをなくそうという取り組みや、一昨年には“見直し委員会”を立ち上げて、年間スケジュールも含めた行事全体の見直しも行ったそうです。
こういったことは職場でも常にやらなくてはいけないことばかりですが、つい「忙しくてできない」と避けがちになってしまいがちではないでしょうか。
元々はじゃんけんで負けたことによって就任した区政協力委員ですが、いろいろなことに気づかせていただけました。あと2か月で任期も終わりですが、何かしらの形でお手伝いできればと思う今日この頃です。

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