自費出版って、ご存知でしょうか。
よく私たちが認識する“本”、いわゆる書店で見かけるような流通に乗っているものは、その殆どが「商業出版」です。
これは出版社が著者/筆者に依頼をして、あるいは出版社に持ち込まれることによって、出版社の資本で制作され、出版社の持つ流通ルートで世の中にでる「売るための本」。
それに対して「自費出版」は読んで字のごとく、著者/筆者が自分でお金を出して制作する「表現する/伝える/遺すための本」。
※書籍として流通ルートに乗せるには出版社による手続きが不可欠なので、自費出版の場合も出版社は関係あります。
形にして遺す・伝えるべきだけど、商業的に売れなさそう……と判断されて、出版社に持ち込んでもお断りされてしまうもの、自分史などの個人的なものは、自費出版という形態を選ぶことが多いです。
自分のこだわりに従って制作できる分、「自費」なだけあってお気軽にポン!とはいかないのですけれど……(制作編集費/印刷費/製本費)。
それだけに、たっぷり想いが籠められた、けれど商業出版より広まりにくいこれらの本に光を当て、評価していくことを目的にしているのが、「日本自費出版文化賞」です。
12月15日に第22回となる表彰式が行われ、不肖わたくし、お手伝いさせていただいたのです。
表彰式では受賞者のスピーチがあり、受賞作への想い、どうして執筆するに至ったか……とても興味深い内容でした。稀にスピーチの制限時間を越えてなお、話しが続く方もいらっしゃって、そのガッツには感服しましたが、あふれる想いの結晶だから仕方ないですね。
ご夫婦でいらっしゃって記念撮影してらしたり、おじいちゃんの応援?におめかしした小さい子が来ていたり。喜びとワクワク感、そして感動が詰まった式でした。
普段制作部なので直接お客さまと接することは殆どないのですが、本(印刷物)を作りたいと思う人のナマの情熱に触れられて充実した一日になりました。
モチベーションがすごく上がる感じです。
司会は死ぬほど緊張しましたが……!
著者の方にも、その周りの方にも喜んでいただける本づくりのお手伝いがしたいな、と思いました。
そんな自費出版文化賞ですが、来年の第23回の作品募集が始まっています。
https://www.jsjapan.net/pdf/191108_02.pdf
「自分の想いを形にすること」をお考えなら、ご検討されては如何でしょう?なんちゃって。
NPO法人 日本自費出版ネットワーク ㏋
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