空気感と、表示と

5月23日、東京都立産業貿易センターで開催された「ZINEフェス東京」に参加してきました。 当日、私たちのブースにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました!

今回、ブースに立っていて特に強く感じたことが2点あります。

「いつかは作りたい」と願う、潜在的なクリエイターの多さ

「ZINEフェスに来る人はZINEが好きなのだから、作りたい人が多いのは当たり前だろう」と思われるかもしれません。

しかし、少し視点を変えてみるとこれは面白い現象です。 普段の生活で、美味しいラーメンを食べに行ったからといって「自分もラーメンを作りたい!」と思うことは稀ですし、演劇を観て「明日から舞台に立とう!」と思うこともそう多くはありません。

ですが、ZINEという媒体には「受け取ること」と「作ること」の距離をぐっと縮める魔法があるようです。 会場でお話しした方々の中には、「まだ作ったことはないけれど、いつか自分の本を出してみたい」「どうやって作ればいいのか気になっている」という熱量を持った方が驚くほどたくさんいらっしゃいました。

「印刷会社」という看板が繋いでくれた縁

前回のZINEフェス名古屋では、あえて「印刷会社が作ったZINE」であることを強くは打ち出していませんでした。しかし今回は、ブースの看板に「印刷会社が作りました」とドドーンと大きく表示してみたのです。

その効果は絶大でした。 明らかに「印刷」そのものに興味がある方々が足を止めてくださり、実際に本を手に取ってくださいました。

面白かったのは、同業である印刷関係の方々との出会いです。 サンプルの本のめくり方、紙質のチェックの仕方、そして質問や会話の内容……。たとえお相手が名乗らなくても「あ、この方は印刷に携わっている方だ」と、空気感で分かってしまうのが不思議であり、またプロ同士の連帯感を感じて嬉しくもありました。

会場には多種多様なジャンルのZINEが溢れています。 その中で、自分たちの本が「何について書かれたものなのか」はもちろんですが、「どんな背景(属性)の人が作ったのか」を明確に提示することの重要性を再認識しました。

「印刷会社だからこそ伝えられる、本の魅力」を求めている人がいる。 今回の経験を糧に、また新しい企画や紙の提案に繋げていきたいと思います。

次回のイベントでも、皆様にお会いできるのを楽しみにしています!

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