こんにちは。オンデマンド機担当のOです。
日に日に暑くなってきましたね。
冬にあかぎれだらけだった手も少しずつ治ってきて、季節の移ろいを感じます。
(印刷担当だとあまり外に出ないので)
さて、季節の移ろいと少々関連した話をしますが、
皆さんは「河原 温(かわら おん)」さんという美術作家をご存じでしょうか?
弊社の近くですと豊田市美術館の中に作品があるのですが、
この方は愛知県刈谷市出身のコンセプチュアルアートの第一人者です。
彼の代表作として「日付絵画(Todayシリーズ)」というものがあります。
(以下Wikipediaからの引用になります)
リキテックスで単一色に塗られたキャンバスに、その「絵」が制作された日付だけを、筆触を全く残さずに描いたものである。制作はその日の0時からキャンバスの下塗りを始め、起床後に黒色などで地を塗り、白で「年月日』」書き入れ、その日のうちに完成させた。完成後の保管は、その日の新聞を入れた箱におさめられている。また、その日の24時までに描き終わらなければ廃棄していた。
wikipediaより
ただただ日付が書いてあるだけの作品…例えばこのブログの書かれた日付「APR.24.2025」と書いてあるだけのキャンバスなのですが、実際に美術館で見てみると対峙した人によって感じ方が変わるであろう不思議な作品なのです。
その日各々が何があったのかを思い出す人もいるでしょうし、今ならスマホで調べることもできるのですぐに検索する人もいるでしょう。
ただの手書きで無機質に書かれた文字だからこそ一見シンプルに見えて奥行きがある良い作品なのです。
自分は印刷の仕事をしている時にふとこの作品シリーズのことを思い出す時があります。
情報を絞って、観る人があれこれ考えすぎないようにする印刷やデザインの仕事と真逆なのに、
やっている内容自体はほぼ自分と同じだというところに思うことがたくさんあるのです。
まあ、何が言いたかったかというと、もうすぐゴールデンウィークなのでお時間がある方は気分転換に行ってみてはいかがでしょう?
ということです。
名古屋からだと丁度よいドライブにもなると思いますよ。