こんにちは。オンデマンド機担当のOです。
最近めっきり寒くなってきましたね。ちょっと前まで暑かったのが嘘の様です。
さて、今日は「ここまで来た配慮」という題でお話させていただきます。
突然ですが、皆さんは何か恐怖症をお持ちでしょうか?
高所恐怖症、閉所恐怖症、暗所恐怖症…、世の中には色々な恐怖症がありますが、先日私の趣味であるゲームのオプションにてこんな項目を見つけました。
「蜘蛛恐怖症への配慮」です。
先日、来年2月に新作「モンスターハンターワイルズ」を発売する大手ゲームメーカーのカプコンさんが、その新作の期間限定オープンベータテストを配信していました。
私も長年このシリーズ作品のファンをやっており、このテストも隅々まで遊ばせて頂きましたが、今回のこの項目は今まで無かったものでした。
簡単に言うと蜘蛛型モンスターが出てきたときにこの項目をオンにしていると、その人には脚の数が減った気持ち悪さを軽減するようなデザインの蜘蛛に変わるというものです。
カプコンさんと言えば業界の1、2を争うようなトップの会社なので、様々なジャンルのゲームを作っておりますが、中でもお家芸とも言えるのが「モンスターの造形」でした。
カッコいいものはカッコよく、気持ち悪いものは気持ち悪く…誰が見てもそう思えるような秀逸なデザインをしており、今回の配慮に関しては正直な感想として「なるほど!そういうそういう配慮もあるのか~」と驚いた次第です。
マルワもMUDを推してなるべく多様な配慮を行うように日々心掛けておりますが、「恐怖症への配慮」もその多様のうちの一つとして考える時が来る気がしています。
デザインの良し悪しを見極める際、大抵の人は「なんかいいな!」「なんかやだな~」という直感で決めていると思いますが、ひょっとしたらその「なんかやだな~」の中には自分の持っている恐怖症が関連している可能性は大いにあるのです。
(例えばごちゃごちゃ並んだアイコンを集合体恐怖症の人が嫌がったりとか)
配慮というものは時代によっていろいろと変わってくるものなので、常にアップデートしなくてはなりません。
作り手側からすると正直言って煩わしい作業も増えることがありますが、多くの人に作品を楽しんでもらうためには、こういった努力は必要かと思う次第です。
ちなみに今日のブログで一番言いたい事は「大手がここまで動いたからその内に他業界にも波が来るかもしれませんよ~」という事です。
他業界から来る波は意外と早く来ますから。