お札とユニバーサルデザイン

7月から新紙幣が発行されましたね。皆さんはもう手に取られたでしょうか。

何でも20年ぶりの新紙幣とのこと、前回の新紙幣発行は2000年に入ってからと、割と最近の出来事だったんだと意外に感じました。

今回の大改訂について一部ではタンス預金のあぶり出しとか言われてますが、偽造紙幣対策強化の他に、ユニバーサルデザインへの対応という意図もあるそうです。

主な改善点は、、、

・指で触って分かる識別マークの拡大
 深凹版印刷という技術でインキが盛り上がっているので、手触りで分かります

・額面数字の拡大
 外国人にも分かりやすいように、漢数字とアラビア数字の配置も変わっています

・ホログラム位置の差別化
 偽造防止のホログラムの位置も券種によって差別化が図られました

ユニバーサルデザインの趣旨は誰もが使いやすいこと。このような技術やデザインの工夫によって、目の不自由な方はもちろんのこと、外国人や高齢者など、昨今の情報障害に起因する社会課題の解決にも繋がっていますね。

また、目の不自由な方に向けては、スマホをかざすとどのお札なのかを教えてくれるアプリも提供されているそうです。
その名も「言う吉くん」。なんとも絶妙なセンスです、、、新紙幣にも対応しているのですが、今後は名前も変わるのかな?

お札識別アプリ「言う吉くん」

因みに日本で偽造紙幣の発見枚数は1000万枚あたり、およそ1枚らしいです。その少なさは世界トップクラスと言われており、最新の技術と日本ならではのきめ細やかさが詰まった新紙幣といえます。

早く新札(特に渋沢さん)にお会いしたいなあ。

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