仮に嫌を想定すると、彼が問題を解決すると

コンビニ店員さんの手際の悪さに「僕なら、発券サービスをしてから、買い物の会計の順番でするのに!」とイライラしたことはないでしょうか。

はたまた、通販サイトの複雑な注文システムに「わたしなら、こういうシステムにするのに!」と思ったことはないでしょうか。

誰しも一度は聞いたことがあるだろう有名な言葉に「必要は発明の母」というものがあります。

この「必要」を「イライラを解消してくれるコト・モノ」と置き換えると、上記のイライラや怒りも発明やアイデアのヒントになることがあります。

前回のブログ(https://maruwastaff.wordpress.com/2021/05/31/%e3%81%b2%e3%82%89%e3%82%81%e3%81%8f%e8%84%b3%e3%81%a8%e3%80%81%e3%81%b2%e3%82%89%e3%82%81%e3%81%8d%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%a8/ )で書いた「今よりもカレー店に来店してもらえる企画や販促物」を例に考えてみましょう。

これまた前回、ざっと書いた「カレー」や「カレー店」に関する項目の中で、嫌なこと、不愉快なことを選んでみます。

「服に飛び散る」は、そのまま「嫌なこと、不愉快なこと」として使えそうです。

「辛さが選べる」は一見(いっけん)親切なサービスに思えますが、一見(いちげん)で入ったカレー屋の標準の辛さがわからない。この店の3辛はココ壱番屋でいうところの何辛なのかがわからない。つまり、その店の「辛さが食べないとわからない」という「嫌なこと、不愉快なこと」と置き換えれます。

同じく「ナン食べ放題」も、僕にとっては大変そそる言葉ですが、「小食な人」にとっては「ナン食べ放題と言われても、そんなに食べれない」と損した気持ちになる方もいるんじゃないかと想像してみます。自分にとって「良いこと」も立場を変えると「嫌なこと、不愉快なこと」となると気づきます。

今、挙げた

・服に飛び散る

・辛さが食べないとわからない

・ナン食べ放題と言われても、そんなに食べれない

を解決すれば、「今よりもカレー店に来店してもらえる企画や販促物」になるのではないでしょうか。

では、考えてみましょう。

「服に飛び散る」→

→ 「防ぐには」 →

→ 「エプロン」 →

→ 「どうせなら使い捨てではないエコなモノを」 →

→ 「布製のオリジナルエプロンを作ろう」 →

→ 「他に使い道は無い?」 →

→ 「コーヒーチェーン店がマイボトルを持っていくと割引してくれるので、同じようにマイエプロン持参してくれたら割引します」 →

→ 「エプロンをカバンに常備してもらえれば、必然とカレー店を選ぶ確率が上がる」

問題「服に飛び散る」

解決「割引クーポン型エプロン」

良くないですか?

続けて「辛さが食べないとわからない」も解決してみましょう。

「辛さが食べないとわからない」 →

→ 「主観が入るので、実際に食べてみないとわからない」 →

→ 「この感じ、他にあるような……」 →

→ 「アイスクリーム屋のテイスティング!」 →

→ 「注文前に普通、辛い、激辛の三段階を一口テイスティングできる!」

問題「辛さが食べないとわからない」

解決「辛さをテイスティングしてから頼めるシステム」

最後に「ナン食べ放題と言われても、そんなに食べれない」も。

「ナン食べ放題と言われても、そんなに食べれない」 →

→ 「少しか食べないから同一金額だと損した気分」 →

→ 「多く注文して、残してしまうフードロスにもなる」 →

→ 「食べれる量+お持ち帰り(ドギーバッグ)はどうか」 →

→ 「でも食べかけのナンを持って帰るのもなぁ」 →

→ 「はじめから一口サイズなら持って帰りやすいし、小腹空いたときに1枚ずつ食べれる!」 →

→ 「カレーを塗ってオーブントースターに。カレーせんべいっぽい!」

問題「ナン食べ放題と言われても、そんなに食べれない」

解決「一口サイズのカレーナンせんべいをテイクアウトできる」

このように「テーマに沿った嫌なこと、不愉快を思いつくかぎり書き、それを解決する方法」を「バグリスト」という言い方をします。

自分の「仕事」「業種(業界)」「会社」などの「嫌なこと、不愉快」を客観視して解決すれば「新しいアイデア」なるのではないでしょうか。

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