お正月といえば「箱根駅伝」。めっきりテレビを観なくなった自分も、お正月は「紅白」と「箱根駅伝」だけはフル視聴しました。
いやー、青山学院大学は強かった!冷や冷やする展開もあっての大逆転勝利だったけど、勝つべくして勝ったなと改めて思いました。

「丸くなるな、星になれ 」
その箱根駅伝のスポンサーでお馴染みの、サッポロビール「黒ラベル」のキャッチコピーです。もう何年も流れていて、脳内にはしっかりインプットされていたのですが、昨今よく耳にする「DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)」がなぜか頭をよぎったので、何とかブログにまとめられないかと筆をとります。
DEIとは、多様性(Diversity)、公正性(Equity)、そして包摂(Inclusion)の頭文字で造語され、組織や社会において一人ひとりの違いや背景を尊重するだけでなく、誰もが活躍できる公正な機会をつくることを目指す考え方。単に個性を容認するだけでなく、公平な環境でその力を伸ばすことが中心となっています。
DEIを考えたときに、ふと心に残るのがこのブランドコピーの「丸くなるな、星になれ」というフレーズ。これには単なる広告キャッチコピー以上の意味を持っているように感じます。丸くなる=無難に周囲に合わせるだけの状態にとどまらず、むしろ自分の尖った価値や視点を大切にして、星のように輝く存在になることを促していると。(引用:サッポロビール株式会社)
深いところまで詳しくはないですが、青山学院の駅伝チームにはいろんな個性があって、監督はきっと無理に全員を駅伝マシーンにするのではなく、時にはフルマラソンやその他の大会に出場させたりするなど、選手個々の意思を尊重しているのだと思います。その結果が史上初の箱根二度目の三連覇。
実によくできたコピーで、これを考えたコピーライターと、箱根駅伝への大量露出を考えたプランナーは天才だと思ったり、、、
印刷業界でも、私たちは日々「どうすればお客様のメッセージをより強く、よりインパクトをもって伝えられるか」を考えています。均一で無難なデザインや表現は一見安全ですが、時として埋もれてしまう危険もあります。逆に、個性を活かしたユニークな表現は、お客様の想いを強く惹きつけ、共感を生み、ブランドの価値を高めていきます。それと並行して、誰にも伝わるメディアユニバーサルデザインの考え方。これはDEIが示す「多様な価値観や背景が生む創造性」と通じるものがあります。
ただ、個性を追求することと協調性やチームワークを否定することは全く別問題。多様性を尊重する社会では、他者との違いを認め合い、互いに補完し合うことが重要。DEIの理念の中でも、「インクルージョン(包含)」はまさにその点を強調しています。単に個性的であるだけでなく、個性を活かしつつ他者と共に価値を創出する力こそが、印刷業界に限らずこれからの社会で求められている。
平等と公平性(エクイティ)の視点からも同じことが言えると思います。全員が同じスタートラインに立つのではなく、各自の背景やニーズに応じた支援がなされるべきという考え方も浸透していて、誰もが等しく評価され、機会を得られることが、個性発揮の前提となるとされています。
「平等」と「公平」はバランスが大事だと強く思います。

「丸くなるな、星になれ」は、ただ尖って目立つことを奨励する言葉ではなく、自分の価値を磨き続け、他者(他社)とも共鳴しながら輝く存在になって、というメッセージに捉えられます。私はマルワのマーケティング担当としても、お客様の声や背景を丁寧に捉え、その個性を最大限に表現し、適切な相手へ届ける役割を果たしたいと考えています。
AI全盛のこれからの社会では、ただ「丸く収まる」だけではなく、多様性を尊重しつつ、自分自身の星を磨き、輝かせていくことが何より重要です。その一歩は、自分の強みと向き合い、それを活かせる環境をつくることから始まるのではないでしょうか。
多様性といえば、「ズートピア」。執筆時点では2が大ヒット御礼中。単純に面白いんですが、いろんな動物が共生している社会における差別や偏見の問題と、違いを乗り越えていこうとする主人公たちによる、ダイバーシティについて考えるきっかけになる世界観が堪能出来ますよ(*^^*)


