君の名は?

「もしかして、入れ替わってるぅーーー!?」

♪ドゥク、ドゥク、ドゥク、ドゥク、ドゥーードゥドゥルル、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッジャッ…

あっ、結構な序盤で主題歌(前前前世)流れちゃうんだなーと思った記憶がよみがえります。この映画が公開されたのも、すでに10年近く前。

今回は、そのころにマルワの昆虫王(ぼく)が出会った蝶の話が話題に出てきたので、そのお話をしようと思います。(昆虫王とは名乗っておりますが、虫について全般的に詳しいわけではありません。少し詳しいなと思うのが蝶のこと。いわゆる「蝶屋」というやつです(餅は餅屋的な)。)

ある日の始業前のこと。

●屋さん 「昆虫王、昆虫王!」

ぼく 「なんでしょう?」

●屋さん  「新種の蝶じゃないかって、知り合いから連絡があったんだけど」
ごそごそとスマホの写真を見せようとする●屋さん。

心の声(そうそう新種なんていないと思うけど)

ぼく 「じゃあ2秒で種名をお答えしますよ」

心の声(やべーな、ちょっと2秒は盛りすぎたわ)

●屋さん 「これなんだけど(冒頭の画像)」

──2秒後──

ぼく 「アカボシゴマダラですね!」

心の声(ホッ)

即答すぎて、●屋さんはいぶかしげな表情でしたが、昆虫王としての面目は保てたはず。(キモイ)

ちなみにこのアカボシゴマダラは外来種で、もともとは関東地方に持ち込まれたもの。
『君の名は』が公開されていた10年ほど前には、確かに名古屋ではなかなか見られなかったように思います。
それがどんどんと生息域を拡大していって、昨年、マルワのある平針近辺でも見た記憶があります。

ちなみに、温暖化の影響もあって、自分が幼かったころには九州以南でしか見られなかったナガサキアゲハも最近は名古屋で普通に飛んでいるのを見かけます。

先日実家に立ち寄った際、ほこりをかぶっていた蝶の標本を久しぶりに出してみる。


ここにあるのは各地で探し回った蝶々たち。

よく見ると、右上にはアカボシゴマダラもいます。そう、ジャコウアゲハの隣ですよ

確か横浜にいるって情報を聞いて、取りに行った時の個体。ラベルを見たら採集日は2014年でした。(「君の名は」よりも前でしたね)


いま名古屋で蝶を探し歩いたら、昔と違って思ったよりもいろんな種類がいるのかもしれない、と昆虫採集に興味を持ち始めた子をアリバイに、今年の夏は虫取りに興じようかなと密かに画策。三角紙と虫網の場所を確認するこの頃でした。

ちなみに、冒頭の●屋さんとの会話。
帰って、ツマグロオオヨコバイが好きだという、私の奥さんにも話してみたところ、

ぼく 「今日、●屋さんから、新種の蝶がいるって話しかけられてさー」

奥さん 「アカボシゴマダラ!」

2分どころか、まさかの問題をすべて聞くことなく答えを導き出す始末。
「昆虫王」の名を奥さんに奪取される日もそう遠くなさそうです…。
それでは、また!

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