『活版印刷』みてきました

皆様こんにちは!制作のNです。

先月、東京にある市谷の杜 本と活字館という場所に行ってきました!

施設の事をブログに書きたい!
ということで、今回は『簡単デザイン』はお休みさせていただきます。(スミマセン…

さて、『市谷の杜 本と活字館』とはどんな場所なのかというと…

印刷の原点である活版印刷の現場を再現しつつ、印刷や本づくりについて学べる場所』です!

※ちなみに『活版印刷』とは…
活字(金属製の一文字ずつに凸凹の模様が彫られたもの)を組み合わせて版を作り、その版にインクを塗って紙に圧力をかけて印刷する方法です。(判子みたいな感じ)
古くから行われてきた印刷方法で、写植やDTPといったデジタル製版がでてくるまで、現役の印刷方法でした。



館内1階では、活版印刷の工程を実際の機械や道具を通じて学べます。

『一、作字』1文字ずつ、原画を書いて型をつくります。




『二、鋳造』1文字ずつ型に金属を流し込んで“活字”をつくります。




『三、文選』1文字ずつ活字を拾って文章をつくります。

(ちなみにTOP画はフリー素材の為、施設の写真ではありません)



『四、植字』拾った活字をページの形へと組み上げます。

マルワでもある校正。
昔も今も、誤植の確認は大事!

『五、印刷』版を機械にセットし、インキを付けて紙に印刷します。

実は館内に入って最初に見える機械。
この「平台印刷機」ですが、昭和初期に使用されていて、現在でも修復されて動く状態で展示されているそうです。


『六、製本』印刷した紙を折り、重ねて綴じて、本の形状に加工します。


このように、活版印刷での本づくりの流れを、実機や道具で順を追ってみていくことができます。
(実機をみているだけでも大分楽しめます)




2階では『FANTASTIC! プロセスインキ』という企画展がやっていました!


CMYKの4色で多彩な色を表現するオフセット印刷の仕組みを紹介しており(マルワの印刷もコレ)、印刷用インキと絵の具の違い、色の三原色と光の三原色の違いなど、印刷の『色』についてわかりやすく説明されていて、とても楽しめました!
(そもそも印刷系の展示はあっても、インキについてなどはあまり見ない為余計におもしろかったです)

ちなみに同じく2階の『制作室』では、卓上活版印刷機を使ったしおり作り体験が、予約不要でできます。(私は時間の関係上できませんでしたが…)



『市谷の杜 本と活字館』入場料も無料ですし、是非印刷に興味がある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
企画展の『FANTASTIC! プロセスインキ』は2025年6月22日まで開催してます!

市谷の杜 本と活字館|トップページ
「市谷の杜 本と活字館」は、印刷の原点である活版印刷と本づくりをテーマとした見て・学んで・体験できる施設です。
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