先月のブログで、ヘアドネーションの行為そのものに対して、「偽善だ」といったような後ろ向きな意見もあるというお話をしました。
極端すぎる考えではありますが、ある意味それは髪のない人への思いが強い故の意見なのかもしれませんね。
こうした後ろ向きな意見の中にも、少しでも理解できる部分は確かにあるのです。
しかし、今回調べている中でもっと悲しい実体験を目にしました。
それはヘアドネーションのために髪を伸ばしている男性に対するもの。
まだまだ圧倒的に女性の割合が多いものの、中には小さな男の子から大人の男性まで参加しています。
そういった方たちが、「男が髪を伸ばすのはおかしい」「女みたい」と揶揄われ、悲しい思いをすることがあるようです。
また、女性に対しては「髪は女の命」という言葉があります。
私はこれを無意識のうちに日本人の心に沁みついてしまった、ある意味一種の「呪い」のような言葉だと思っています。
同調圧力とでも言うのでしょうか…。
昔から深く根付いた「世間の思う正解の形」によって、気持ちよく応援できない人がいるのが悲しいところです。
髪を提供する側やされる側、またこの活動を支援されている方など、優しい人たちが損をしない世界であってほしいですね。