なかなか良いタイミングで順番が回ってこず古いネタになってしまいますが、4月1日はエイプリルフールというのは広く知られているところだと思います。
この日は色んな企業が様々な趣向をこらしてネタを発信します。
今年だと、
「ケンタッキーが自動販売機を導入!」
「不二家が富士山頂に店舗をオープン!」
「東京ドームが屋根を撤去します」
などなどクオリティの高いビジュアルと共にSNSや自社サイトなどのメディアで発表してました。
新型コロナ、ウクライナ紛争、物価上昇など暗く塞ぎ込みがちな世相を優しい嘘で和ませてくれるといいですね。
一方で嘘に似た言葉にフェイクがあります。
「嘘」は英語でLieになり、フェイクは日本語だと「偽」といったところです。
フェイクニュース、フェイク動画など、最近ではエイプリルフールのほっこりしたネタよりも、フェイクの方が注目されています。
嘘偽(うそいつわり)とよく一緒くたにされますがこの2つ、似ているようで全く非なるものではないでしょうか。
「嘘から出た真」という諺があるように、冗談で言ったことが現実的になることがあります。
実際に、「あの『鳥獣戯画』にあらいぐまが登場する新場面を発見!」というエイプリルフールネタが、多くの要望を受けてあらいぐまラスカルとのコラボ商品としてトートバッグなどが発売される、なんてこともありました。
「偽」は本物に対するまがい物ですから、本物のように見せかけているだけでそこには発想力のかけらも世の中をほっこりさせようなんて志もない。「偽から出た真」はあってはならないですね。
豊橋市のバス会社がグループホームに使われなくなったバス停を寄贈した、というニュースがありました。これを敷地内に置いて、入所している認知症の人が家族を探しに出かけて行方がわからなくなるのを防ぐため、「いったんバス停で待ってみましょう」と促すのに役立てているそうです。そこには決してバスはやってこないのですが、気持ちを落ち着かせてもらうことに役立っているそうです。嘘はいけないことですが、思いやりのある嘘は社会の役に立つと改めて知らされました。
市内グループホームに「バスの来ないバス停」を寄贈しました
https://www.toyotetsu.jp/news/01066.html
優しい嘘を肯定しつつもマルワは印刷会社です。情報を正しく伝えることが印刷会社の使命と心得ています。誤った情報を発信してしまわないようにしないといけません。だからこそ嘘やフェイクを認識する力もつけていかないといけないと改めて感じました。
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