最近、縦書きの文書を見る機会が減ったと感じます。
最近、縦書きの文書を見る機会が減ったと感じます。当然のことながらネットニュースは横書きですし、会報誌も横書きが増えています。縦書きの文章に触れる機会といえば、新聞や雑誌、小説などの書籍くらいでしょうか。
縦書きの会報誌でも入稿されるテキスト原稿はほとんどが横書きで、数字もアラビア数字のため、いざ組版を行おうとすると、「縦組み表記これでいいんだろうか」と迷うことがいまだにあります。
例えば、CO2の2やSDGsの小文字のsは右下につけるべきか、そのまま全角でいいのかとか、YouTube、Facebook等は右に90度回転、COVID-19は略称なので全角で数字だけ半角?とか新しい単語が出てくるたびに、日本語の表記ルールブックや新聞、雑誌、他社で作られた印刷物などを見て確認しています。
先日見た会報誌でこのような表記を見つけました。
不自然な点がお判りでしょうか。
単位の区切りが、横書きの「,」(カンマ)になっています。
本来縦書きの区切りは以下のように「、」(句読点)が一般的です。
これを作られた会社のハウスルールなのかと思いましたが、他のページでは「1、300」となっている箇所もありました。たぶん、入稿原稿が横書きで「1,300」となっていたので、そのまま組版をしたのだと思います。
原稿のまま組版をすれば楽ですし、テキストを触ったことのよるミスは防げます。
しかし、間違った表記が世に出るとそれを見た方が「これでいいんだ」と思われてしまうのは残念なことだと思います。
組版に携わるのであれば、できるだけ正しい(一般的な)ルールでの作成を心がけたいです
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