社会が創った理想と多様性の乖離

「マネキン体型」という言葉がありますが、みなさんはこれを聞いてどう感じますか?

まず一番に"すらっとしたモデル体型"を想像される方が多いのではないでしょうか?

そして、それを"プラスの言葉"に捉えられている方が多いのではないでしょうか?

確かに店頭に並んでいるマネキン(特に女性)は、多くの方が憧れるようなスタイルをしています。

背筋がピシッとしていて、手足は長く、無駄な肉がない。

そんなマネキンが着飾る洋服は、より魅力的に目に映りませんか?

もしかすると、無意識のうちに私たちはこれを理想体型だと刷り込まれてきたのかもしれません。

そんな誰もが憧れるこの体型、海外の研究グループによると、実は"人間であれば極めて低体重"に該当するのだそう。

特に若い女性は、この理想の体型を追い求めるあまり"健康的な美しさ"からかけ離れていっているのが現状です。

こういった社会の問題も踏まえ、私個人としては性別に関わらず、もっといろんな体型のマネキンが世に出回れば良いのに、と感じています。

みなさんは日常会話の中でこのようなことを言った、あるいは言われたことはありませんか?

「痩せたほうがいいんじゃない?」「痩せているんだからもっとしっかり食べなよ」という何気ない一言。

もしかすると、相手のことを思った結果出た言葉かもしれません。

しかし、痩せたくても痩せられない方、太りたくても太れない方は実際にいるのです。

他にも、足の長さや小胸、片腕がない、肌の色が気になる……など、様々なハンディキャップや悩みが人によってはあると思います。

そう考えると、社会が形作った美の基準というものは、この多様性を意識しているご時世的にどうなのだろうか?と、疑問を持たざるを得ないのです。

一方で、私は理想の身体造りのために努力されている方を尊敬します。

それは他の趣味の場でも仕事でも言えることですよね。

目標に向かって継続していくのって簡単にできることではないと思うので、すばらしいなと(私は全然できない側の人間です)。

もちろん太り過ぎは良くないし、過度なダイエットが決して良いこととは思いません。

しかし、極端なコンディションでない限り、今の自分を少しでも愛せるように意識すると、また違った在り方でファッションを楽しむことができるかもしれませんよ。

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