災害時に備え、ご自身やご家庭で緊急時の避難行動について、災害時はこのように行動しようと取り決めている方も多いかと思います。自治体発行の防災マップを見ていると「避難場所」「避難所」「一時集合場所」と表現が違う場所が様々ありますが、皆さま違いについてご存知でしょうか?
「避難場所」・・・・災害から身を守るため、一時的に逃げ込む先。火災は大きな公園、水害は高台など、災害の種類によって異なる。
「避難所」・・・・・災害で家に住めなくなった人や二次被害を受ける可能性のある人が一時的に、避難生活をする場所。
「一時集合場所」・・避難する際に、一旦近所の方々が集合する場所。
このような違いがあります。名古屋市では「避難場所」については(1洪水内水・2高潮・3土砂・4津波・5地震・6火災)と6つの災害に合わせた緊急避難場所が設定されています。
また、「一時集合場所」は自治体ではなく学区・自治会単位で取り決められ、オフィス街の地域では帰宅困難者向けの一時集合場所があるなど、地域によって意味合いも変わってくるそうです。
地域の防災マップの制作のお手伝いをさせていただております。それまでは何か災害が起きた場合は近隣の学校へ避難すれば大丈夫と思っていましたが、避難が必要な火災時には近隣の学校へ避難しても避難場所に指定されていないことがわかりました。緊急時の避難行動のはずが、情報を理解をしていないために、被災する可能性を自ら高めてしまうところでした。
自宅・会社周辺は津波による災害の危険性がない土地ではありますが、一方で同じ市内でも海の近くは津波の危険性が高く、土砂災害の危険性がないなど、同じ市内でも地域の災害の特性を理解しておいた方が良いと感じました。
自治体の定める避難場所・避難所は、住む地域にかかわらず、最寄りの施設に避難することができるようです。
自宅周辺だけではなく、職場や学校など自身の生活に合わせて情報収集しておくと何かあった時、安心です。
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