新型コロナウイルスパンデミックが宣言されて1年半が経ちました。ワクチンも開発され、接種も少しずつ進んではいますが、世界的に不安定な状態は続いています。
感染症や災害で世の中が不安定になると、さまざまな憶測やデマが飛び交い、陰謀論に近いものなども現れています。昨年はトイレットペーパーが店頭から消えていました。
コロナウイルスのワクチンに関しても春ごろから「ワクチンを打つと遺伝子が組み換えられる」とか「マイクロチップが埋め込まれる」「不妊になる」等がSNSを通じて投稿され拡散されているというニュースをよく目にしました。私自身はそういった誤情報に直接ふれたことはないのですが、たぶん誤情報が流れやすいTwitterなどはあえて見ないようにしているからかもしれません。それでも、誤情報が広がっていると聞けばついつい野次馬根性で探してしまうのですが…。
先日ある番組で、ワクチンに関する誤った情報の分析を行ったところ、「誤った情報を広める集団」と「それを打ち消す集団」の2つに分かれるという結果が出たそうです。さらに発信源をたどると、数万のアカウントの中で上位20の発信者が4割を占めていたそうです。
私が少し前に読んだ本にも同じようなことが書かれていて、影響力のある発信者がいるとその周りで情報をシェアしあって大きな集団となり、その集団の中でお互いが情報交換すると、なかなかそこから抜け出しにくくなるようです。
誤情報を信じることになってしまう流れでは、不安なことを解決したくて情報をさがす→正しい情報が見つかる→その情報が正しいのか不安になり、反対の情報をさがす→同じような情報が複数あると安心し、誤った情報と気付かず信じてしまうそうです。
また、科学的に立証されている情報とそうでない情報では、そうでない情報のほうが拡散スピードは格段に速い傾向があるそうです。 まずは、公的機関や専門家からの情報をしっかり読むことが大切ですね。
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