おはようございます。
ITと申します。
色シリーズでブログを書いております。
今回は「白」です。
【完璧な白は存在しない】
白という色は、加法混色(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)の三原色をすべて重ねた色です。目に見える波長の光(可視光線)すべてを反射するものが白に見えるのですが、現実に完全に光を吸収せず反射するものはないため、ゆえに完璧な白は存在しません。白は、黒の反対に位置する色相を持たない無彩色です。「清潔」「純粋」などのイメージを持ちます。
【無彩色だけど色名がいっぱい】
無彩色でも、”どんな”白かを表す色名がいくつかあります。例えば「生成(きなり)色」は、黄みがかった白のことで、素材のままの繊維の色を指しナチュラルな印象です。「パールホワイト」は、光沢のある灰みの白を指します。「スノーホワイト」は、雪のように純白な白を指し、白の中でも白いという表現で用いられる色名です。同じ白でも、例えば紙を選ぶときに、光沢があるかないか、白色度は高いか低いかの違いでもイメージが変わってくるため、ぜひ”どんな”白かを意識してみるのも楽しいです。
【白のほうが軽い】
同じ重さでも、黒いカバンと白いカバンだと、白いカバンのほうが軽そうに見えると言われています。これは「色の心理的効果」が働き、明度の高い色ほど軽く見えるからです。この性質を利用し、段ボールの色を白にして作業効率アップを図った企業もあります。ですが逆の発想で、白のほうが「予想より重かった」と感じることになりますよね。持つ前に「軽そう」って思える白と、持った後に「思ったより軽い」と思える黒、どちらが楽に感じるかは人それぞれな気がしてしまいます。
白は純白なイメージが強いですが、”どんな”白かによって、ニュアンスを変えることができる面白い色です。白の持つ印象や性質を利用すると、ファッションや紙面レイアウトの際に役に立つ日が来るかもしれません!
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