ニンテンドーSwitchで新作の「桃太郎電鉄」が発売されました。
ざっくり「桃太郎電鉄」を説明すると「日本全国の都市でお買い物するスゴロクゲーム」。
作られているのは、さくまあきらサン。
押さえておいていただきたい経歴を、ギュッと、まとめると
・「子連れ狼」の原作・小池一夫さんの漫画家養成塾「劇画村塾」の一期生。同期には「犬夜叉」「うる星やつら」の高橋留美子さんなど。
・「ドラゴンクエスト」の堀井雄二さんと交友があったことから、ゲーム制作を開始。
・1982年から1995年まで、黄金期の週刊少年ジャンプの巻末の読者投稿ページを担当。
幼少から、この「桃太郎電鉄」が好きなこともあり、いたるところで、さくまあきらサンの「桃太郎電鉄」制作秘話などを読んできました。
その中で見つけた「ヒットのヒント」を自分なりに解釈してまとめたことを、今回は3つ書きます。
・ブレーンストーミングなどでのアイデア出しに必要なのは、速さ、量、質の順番
なかなか正解のアイデアを一発必中で見つけ出すのは至難の業です。
よりよい良いアイデアを見つけるためには、より多くのアイデアを出す必要があります。
より多くのアイデアの出し方を知っていれば、自ずと早くアイデアを出すことが出来ます。
1番最初に提出や発言すれば、他の人の例題・叩き台にもなり評価されやすい。
笑点でも最初の解答者は座布団をもらいやすいのと同じ理論です。
俗にいう「1000個のアイデアから1個の商品が生まれて、1000個の商品から1個だけヒット商品が生まれる」が本当だとするなら、ヒット商品を作るには1000000個のアイデアが必要です。1000000個も出そうとなると「アイデアを出すスピードの差」がものを言います。
ひらめきを待たず、アイデアの出し方を知っておこう。
・他者の意見の見極め
「桃太郎電鉄」が他のゲームと大きく異なっている点の1つに、ゲームキャラやイベントなどを、さくまサン自らホームページで人気投票を行い、次回作の参考にしているところです。
ご自身が連載されていた週刊少年ジャンプの人気投票方式です。
それとは真反対の こんな話もあります。
ゲーム内には貧乏神という、お邪魔キャラが出てきます。
「貧乏神が出ないものをプレイしたい」という要望が多く寄せられたので、いざ「貧乏神が出ないものモード」を搭載したら、「つまらない」という感想が多く寄せられたそうです。
マクドナルドのお客さんに「ファストフードでどんなものが食べたいか」のアンケートを取ると「サラダ」が上位にあがるけど、いざ商品化すると全く売れないという話を思い出します。
どの意見・要望を聞き入れるのか。本筋がぶれないよう見極めが大事。
・マニアックなものを入れ込む
誰にでも、わかりやすい「桃太郎電鉄」と思われがちですが、意外にマニアックなネタが仕込まれています。
プレイヤーを助けてくれる歴史ヒーローには、織田信長や清少納言など歴史好きではなくても、1度は名前を見たことがある歴史上の人物が登場します。
しかし毎回、紀伊国屋文左衛門や井上聞多など、1人2人、教科書では見たことない人も登場します。
これは「さすが、わかってらっしゃる!」と歴史好きの人に共感を持ってもらうことができます。
愛知岐阜三重の三県に特化したiモード版「桃太郎電鉄TOKAI」では「大須・鶏の丸焼き屋」「伊勢・ぱんじゅう屋」「碧南・焼き芋専門店」など、地元の人は必ず元ネタがわかる物件が登場します。
氏曰く「SNSでは自分にしかできないマニアックな発信を3割入れなさい。そうすればファンが付く」と。
さて、こんな感じの「桃太郎電鉄」好きの私が制作に参加したマルワのSDGsすごろく「ころころとんとん」。ワークショップセミナーでしか体験できませんので是非、ご応募ください。
http://www.maruwanet.co.jp/about/sdgs#sugo
さて今日は週末、土日と桃太郎電鉄三昧と言いたいところですが、ソフトは届いているのに、まだニンテンドーSwitch本体を手に入れておりません。
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