趣味と、面白いことを作ることと

「ご趣味は?」

4月に入り、新入社員や人事異動などで初対面の方と話す機会が多くなる この時期。

冒頭の「ご趣味は?」と聞かれることも多く、いつもゴニョゴニョと誤魔化して やり過ごします。

わたしには趣味がありません。

もっと言うと初対面の人に話す趣味がありません。

顔に見える饂飩を見つけると写真に収めており趣味といえば趣味ですが、社会人なので初対面の人に話すのは控えた方がよいと心得ています。

昔から、趣味・特技欄のない履歴書を探して買っていました。どうしても趣味・特技を書かなくてはならないときは「音楽鑑賞」や「読書」と書いて、その話題に ならないように ならないように お茶を濁してきました。

イギリスの哲学者B.ラッセルは『幸福論』の中で、趣味を持つことが幸福になる方法の一つであると説いています。

趣味とまではいかないものの、色々と面白いことをするのは好きで、ストレス解消や幸福を感じることがあります。

それなら いっそのこと「面白いことをすること」というザックリとした括りの趣味でいいのではないかと、最近では「趣味・面白いことをすること」と公言するようにしました。

この「面白いことをすること」というのは、なかなか仕事に結びつきません。

スポーツが趣味の人は基礎体力作りに、読書が趣味の人は文章を書く力。そもそも同じ趣味の人と過ごすことにより、社交性や知人の広がりを持てます。

意外にも「面白いことをすること」というのは、とても孤独でストイックな行為で、なかなか仕事に繋がりません。

会社にて、とある商品の販売方法を考える宿題をもらいました。

「どうしたら、売れるか?」なんて、わかりません。知っていたら、今ごろ総金歯です。

そこで思い出したのが映像作家・手塚眞さんの話。

「唯一、父・手塚治虫から具体的にモノづくりで言われたこと」は「もっと面白くした方がいいんじゃないか」。

「これはダメだ」とか「上手くできていないじゃないか」じゃなく「もっと面白く」。「もっと良くしろ」だとニュアンスが変わるし、どうしたらいいのかが難しい。だけど「もっと面白く」ならできるんじゃないかと。

今でも作品を作るときに「これは、もっと面白くできるんじゃないか」と考えるそうです。

ということで、、面白くすることなら少し貢献できるのではと、宿題に取り組んでいます。

さて、どんなモノが出来上がるのか、それはまたいつかのブログに。

コメント

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