ナイトフィーバー

まだまだ暑い夏が続いていますね。個人的に夏はあまり好きではなく、特にお盆の頃の名古屋の暑さには何年住んでも慣れず、お盆休みの間は午前中行動して昼からは家に籠るのがほぼ毎年の定番となっています。
今年も家に籠ろうと思っていたところに友人から「郡上の徹夜おどり」のお誘いをもらいました。以前から郡上踊りには興味はあったので、「浴衣貸すよ」という友人の言葉に甘え徹夜踊りのバスツアーを予約。「行くのはいいけどはたして踊れるのか」という若干の不安を残しつつも、8月13日徹夜踊りに参加してきました。

初心者ではありますが、参加した感想と、行ってみたいと思われている方へ参考になるポイントなどを書いてみたいと思います。

◆郡上おどりとは
約420年の歴史がある盆踊りで、徳島の「阿波踊り」、秋田の「西馬音内の盆踊り」を含めて日本三大盆踊りと言われています。
夏の2ケ月間にわたり約30夜踊りつづける日本一長い盆踊りで、クライマックスの盂蘭盆会の8月13日から16日までの4日間は翌朝4時まで踊り明かす徹夜おどりが開催されます。

◆浴衣は必要?
日常着で参加している人もいましたが、老若男女問わず浴衣姿の人が圧倒的に多かったです。浴衣でないにしても、郡上踊りは下駄を鳴らして踊る曲が多いので、より楽しむためには下駄は必需品。私も踊り下駄を購入しました。

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◆下駄はどこで買うの?
深夜でも下駄屋さんは何軒も営業中で、ひっきなしにお客さんが訪れていました。下駄の購入は最初に下駄本体の素材選びから始まります。素材は「桐」と「檜」があって、軽さを重視するなら「桐」、音のよさと丈夫さなら「ヒノキ」がおすすめということで、「ヒノキ」を購入。本体を決めた後は鼻緒、箱いっぱいに入った色とりどりの鼻緒の中から、自分の好みにあったものを選んで、本体と共にお店の職人さんらしき人に渡すと、「靴脱いで足みせて」と一言。足に合わせるのかなと思いつつ見せると、一瞥しただけで「もういいよ」と言うと、鼻緒をつける作業に取り掛かって、あっという間に私の足にぴったりの下駄が完成していました。下駄選びから完成までの所要時間は20分程度でした。
履いていた靴はどうするかというと、下駄屋さんの店先に名前を書いた袋に入れて放置。帰るときに回収すればいいのです。踊っている最中に鼻緒が緩んでしまっても、持っていくとその場で直してくれます。

◆手荷物は?
肩掛けのきんちゃく袋やポーチなどを利用して、小銭入れと携帯程度にしておくと踊りやすいです。雨対策のために携帯はジップロックに入れておくと安心です。

◆踊りを知らなくて大丈夫?
郡上踊りは四つ辻の真ん中にお囃子の屋形をすえて、四方に延びるようにおどりの輪が二重、三重にひろがります。保存会の方や地元の方たちなどお手本になる人が大勢いるので、見よう見まねでなんとかなります。

疲れないの?
郡上おどりで踊られる曲は、「かわさき」、「春駒」、「三百」、「さわぎ」、「猫の子」、「げんげんばらばら」、「ヤッチク」、「甚句」、「古調かわさき」、最後に「まつさか」の10曲です。緩やかな踊りからテンポのいい踊りまで緩急がついているので飽きません。飽きないということで疲れはそれほど感じませんでした。

◆疲れたら?
屋台もありますし、朝まで営業している飲食店は多いので、休憩しながら楽しめることができます。「やなかのこみち」という小さな水路のある石畳の路地では、水路に足をつけて、慣れない下駄で疲れた足を癒すこともできます。
私も三回ほど休憩をしましたが、踊るために来ている人が多いので、お店もそれほど混んではいませんでした。リポビタンDの無料配布もうれしかったです。

深夜0時から4時まで初めての郡上踊りに参加しての感想は「めちゃくちゃ楽しい!」の一言。子供も若者もお年寄りもみんなが踊る郡上おどりは、これぞ日本の夏といった感じで、すっかり虜になってしまいました。
来年が待ち遠しいです。

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