検索では出ないことと、やりがいを感じることと

会社の帰り道、車で東京ローカルのラジオを聴きながら帰ります。

火曜日のコーナーは「どんなことでもインターネットで調べれば出てくる現代においても、検索しても全く情報が出てこない、昔食べた思い出の味（お店）を、リスナーの情報頼りに調べる」というもの。

東京ローカルの番組なので関東近郊の お店がメインなのですが、今回の依頼は名古屋の お店。

「40年ほど前、小学生のときに行った中華料理屋の中に大きなプールがあり、泳ぎ疲れたあとに食べたシュウマイが忘れられません。しかし店名は思い出せません。場所は昭和区の八事のあたりだったと思います」との依頼。

「八事_中華料理_プール」などで検索して出てきません。

そもそもプールがある中華料理店というのが想像がつきません。

「これは難しい案件だな」と思って聞いていると、予想に反して次々と情報が入ります。それは現在の「シンシア山手」がある場所に以前あった「シナ忠」であること。25メートルで4〜5レーンのプールがあってプール教室も行われていたこと。現在は その場所にはお店はないが「オアシス21」にある中華料理店「信忠閣」が系列店であることまで わかってしまいました。

何度も前を通ったことがある、あのオアシス21の中華料理店が！

検索では出ないことでも、案外 近くに答えがあるのかもしれません。

自動運転機能が付いていないのに、車はオアシス21に向かっていました。

到着してショーケースにお持ち帰り用のシュウマイがあることを指差し確認。

店員さんの おばちゃんにシュウマイを頼みます。

店員さんとの触れ合いは苦手なのですが「ラジオを聴いてきました。まさかココだとは思いませんでした」と伝えます。

おばちゃんも手を止め「あら！こっち（名古屋）では放送されてないのに！放送聞いてくれた東京の方の人から問い合わせの電話が何件も入っているのよ。でも通販とかしてないから、名古屋に来たときに来てねって」

とても、にこやかに話してくれます。

飲食店で美味しかったなどの良い感想は、極力伝えるようにしています。

それが働いている人の「やりがい」に少しでもなって、お店を継続してほしいからです。

これは、協力会社であったり、仕入れ先であったり、それこそ社内であったりと、いろんな場所で「ありがとう」や「凄い！」を伝えることで、「やりがい」を感じてくれることがあるのではないかと感じました。

後日談。

昭和区生まれの弊社社長に「八事にあったプール付きの中華料理店って、ご存知ですか？」と訪ねたら「シナ忠でしょ。今の信忠閣」とサッと言われ驚きます。

「そこのプール教室に通っていたから」

検索では出ないことでも、案外 近くに答えがあるのかもしれません。