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生きていることへの感謝

写真は昨日行った多賀大社での一コマ。ちょうど正午ということで黙祷をささげる放送がありましたので、境内にいた人たちが黙とうをしている様子です。

大変恥ずかしい話ですが、終戦の日の正午に黙祷をした記憶がほとんどありません。偶然にも黙祷をささげる場に居合わせて、あらためて終戦の日を実感しました。

私の父親は海軍の予科練に所属していました。人間魚雷の訓練生で、終戦が少し遅ければこの世にはいなかったそうです。小さいころ父親から戦争の話を幾度となく聞きました。ただ、その話は悲惨な状況というより、当時の軍隊の厳しい様子。上官からの厳しい叱責やしごきにも近い訓練など…。名古屋大空襲の時も呉にいたわけですから、知る由もありません。戦争に対する記憶もそのおかれた状況によって全く違ったものだと感じます。

戦後66年が経過し、語り部がどんどんといなくなっています。戦争を風化してはいけないという事で、終戦の日が近づくとテレビでは戦争の記録やドラマが放映されます。そして今年特に気が付いたのがメルマガ。

もちろんメルマガを発信している人の大多数は戦争を経験していませんが、それぞれの立場で終戦の日の思いを寄稿しています。そしてその多くがあらためて先人のお陰で得た平和を実感している内容である事。こうして終戦に対する発信を目にするたびに、ここに発信できるネット社会のいい面も感じます。

加えて今年は東日本大震災後初めてのお盆。戦後以来の大きな試練を迎えただけにこのお盆に対する思いもひとしおだと感じます。明日という日が来る保証はありません。昨日亡くなった人より一日違う未来を今日私は見ています。

明日から当社も今年の後半戦に突入。先人の残した平和に感謝し、一方でいまだに苦しんでいる被災者の方々の苦しみを思えば本当に幸せなことだあらためて感じながら、一日一日を大切に過ごしていきたいと感じています。
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