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後味の悪さ

夏休みもあとわずか。各地の高校では部活も世代交代。新チームが始動しました。甲子園の決勝もずいぶん前の事のように感じます。そんな中で残念な記事を見かけて私なりにブルーな気持ちです。

全国高校野球選手権大会で準優勝した光星学院高野球部員の飲酒問題。東北地方を元気づけた戦いぶりだけに水を差された感じがします。特に準優勝という輝かしい結果だけに歓喜の歓声とともに里帰りしたのが一転とんでもない結果となってしまいました。

光星学院の場合県外の生徒が多いといいます。里帰り中での飲酒だといいますから、普段の厳しい練習を忘れてほんの一瞬でも気を抜きたい…そんな気持ちがそうさせたのだと思います。

都市部の場合公立高校は私学と違って生徒を集めにくい状況にありますが、昨今私学も以前のように数を集める事をしないそうです。愛知県の私学の名門校もひと学年の部員数を限定しているとか。

理由は多くの部員を抱えても監督一人で面倒を見ることに限界があるからです。特に控えやベンチ入りできない生徒の進路などを大切にしていると聞きます。確かに中学校では優秀な選手であった生徒が数多く集まってくるのですから生徒たちに対する心のケアもより必要な教育だと思います。

野球留学のことが一時問題になりました。地元の高校なのに県外出身者が多い事が話題になっています。他のスポーツにはそうした制度がある以上野球だけをクローズアップすることへの違和感を持っています。一方で過剰な部員数は一人一人のケアを監督やコーチができるかという疑問もあります。

今回の一件、確かに飲酒した選手に問題はありますが、それを声高に非難する事よりも、そうした状態を作り出してしまう学校に反省すべき点が多いのではないでしょうか。

私学の場合全国に出ることは高校の認知度アップとして大切な事ですが、その事情が優先し、教育という純粋な思いを阻んでいたとしたら問題のような気がします。あくまで部活は教育の一貫…少なくとも教職に身を置いた私はそう思っています。

ところで今回の明るみに出たタイミング、あまりに良すぎて違和感をがあります。もし事前に知っていてこのタイミングで故意に流したとしたら…いやすでにわかっていて今出したとしたら…いずれにせよ後味が悪く悪質な感じがしてしまいます。

心配なのは該当した選手たち。自身の不始末は致し方ないものの、これがきっかけで後々の進路、人生に間違いがなければと願うばかりです。


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