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惜しまれるのはほんの一瞬

世間を騒がせた島田紳介さんの突然の引退会見。あれから三日間が経ちました。天下のNHKニュースでのトップ報道、そして新聞の一面や社説になるほどのニュースでしたが、人のうわさも…というように、かなり静かになったと感じるのは私だけでしょうか。

以前と違い芸能界に対しても暴力団との付き合いは世間的に厳しい目が注がれています。真意はともかく何かと黒い交際が何かと取りざたされていました。メールだけで今回のように引退に発展するかというとかなり違和感があります。

多くの収録済の番組もあり、スポンサーなどの補償を含めた場合の代償を払ってまで引退するという理由が「若手への示しがつかない…」というのは私でなくても多くの人が疑問にもっている部分のように感じます。

今後多くの週刊誌がいろいろなことを書くと思いますし、すでに会見に対する多くの論調が週刊誌の見出しをにぎわしていますから、彼の存在感がいかに大きかったかという事ではないでしょうか。

それでも彼が引退に踏み切ったのは、事の真相が明白になった時の続けることのリスクの大きさという負の部分と、トップを走ってきたという自分なりの充足感があったのではと思います。

最初にニュースを見たとき「潔さ」を感じました。身の引き方そのもののかっこよさばかりが前面に出ていました。どんな世界でも身の引き方は難しいですから、彼なりの美学と取った人も多いと思います。

しかしその後の報道や仮に企業人として見た場合、多くの関係者への影響を見ると、この処し方はOKとはなかなか言えないなと思います。そして多くの識者が指摘していますが、彼の記者会見の一つ一つの言葉が計算されたような気がします。

饒舌に語っていても事の真相は結局闇のまま、そして「若手に対して身の処し方」という何ともきれいな言葉、こうした一連のやり取りは気が付けば、得意とする言葉の発信力でうまく最後の舞台が終わったと思います。

芸能界の頂点を極めた人ですから、その才能を惜しむ声はあるものの、人の記憶はあっという間に過去のものとなります。

ところでちょっと気になったことが…。民放すべてに絡んでいた島田さんですが、あの天下のNHKだけは番組がありませんでした。これって単なる偶然でしょうか、それともNHKのポリシーがそうさせたのか…。実はその部分に興味を持った私でした。

いずれにしてもこの三日間世間の論調を見ていましたが、意外に世間は冷静に受け止めていることを実感します。惜しまれるというのは実はほんの一瞬なのかもしれません。気が付けばちゃんと彼に変わる芸人が彼と同じように多くの司会を務めていることでしょう。これも一種の世代交代ですね。


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