今日は当社の決算日。企業としての大みそかです。つい先日新たな計画書を作ったとばかり思っていたら、あっという間の一年でした。
今期は例年にも増して厳しい一年でした。業界そのものが不況、東日本大震災による資材の高騰、そして広告宣伝なの縮小など業界を取り巻く状況が今まで以上に厳しかった一年です。
私がトップに立ちちょうど12年、一回り時間が経ちました。この間にインターネットが普及し、データ通信が日常に当たり前のように入ってきました。そしてとどめは電子書籍。12年前には予想もしなかった状況です。
しかしこれらは当いつか来ると、当時から予測されていた事でもあります。しかし、いつか来ると思いつつ何もしないのが悲しいかな人としての性ですね。
来期の経営計画書は今まで以上に頭を悩ます事となっています。振り返ってみると今までは「つくる」事が目的だったように感じます。それだけ前年を踏襲すれば結果は経営のかじ取りを間違える事はなかったという事だと思います。
ところが来期の計画書については業績が悪かった前年の内容を踏襲できません。数字一つとってもただの数字の羅列ではいけません。財務状況を見てその根拠を幹部に提示してそのうえで必要とされる数字を積み上げていくことが必須となりました。
そんな事当たり前…という声が聞こえてきますが、その当たり前の事を表面上だけやってきた感を今期の業績をみて深く反省した次第です。
業績結果の全責任は企業のトップである私の責任。一倉定先生の「電信棒が高いのも郵便ポストが赤いのも全て経営者の責任」という有名な言葉があります。まさに結果責任を全て経営者が追う事となります。
経営者仲間の友人の言葉「計画書に落とす言葉を約束としたら」とアドバイスをいただきました。顧客との、そして社員との、そして自身との約束…「…ねばならない」呪縛にあった自分にとってふと肩の力が抜けました。
今期の結果をしっかりと受け止める今日、週末には泊まり込みで幹部社員との経営計画策定会議。いつもとは違った、節目の週となりそうです。
コメント