昨日懇意にしている取引先の方が、新たに顧問としてみえた方を紹介に来社されました。定年を迎え長く勤めた会社を退職し、違う業種での新たなスタートです。定年間際で病気をされ、会社に戻ったものの以前の仕事は他の人が切り盛りしているのをみて思い切って転職をしたとか。
驚いたのは話をしながらすぐにメモを取る姿勢、新たな言葉や情報を聞くとすぐにペンを走らせます。その様子に私の方は緊張してしまいましたが、社会人としてのキャリアを積み、十分な人生経験をされた方が決して前のキャリアに固執することのない謙虚な姿勢に感心した次第です。
一生懸命に書き留めているお姿を拝見すると、私の方もいい加減に話ができません。これは相手とのいい緊張感を持つ意味でもいい行為だと思います。
その方、あいさつ回りもかねて多くの会社に現在訪問をされているそうです。当然新しいところばかりが多いため、入った時の会社の雰囲気を肌で感じると言っていました。笑顔がいっぱいの会社であれば、経営トップをはじめ幹部社員が気持ちよく社員が働く場を提供し、会社の理念がきちっと浸透している会社だと…。
確かに私どもがお客さまなどにお邪魔する場合、社内の空気を感じる事があります。若い頃、飛び込み営業をしていたときにも、断られて安心??してしまう会社がありました。そういった感覚をその方の話をお聞きし、思い出した次第です。
雰囲気の「気」目には見えませんが、その時々で感じる事はあります。そしてその気こそ大切にしなくてはいけないな…と感じます。果たして当社はどんな気だったのでしょうか。さすがに聞けませんでしたが・・・(苦笑)
若輩者の私が言うのも失礼かと思いますが、良い年の重ね方をしてみえるなと思いました。メモを取る…笑顔・・・良い気づきをいただきました。そして昨日はまたひとついいご縁をいただきました。心豊かな人ってこういった人の事を言うのですね。
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