連休前のことになるが名古屋青年会議所の働き方改革のセミナーを見学させてもらった。弊社の副社長が事例発表者として参加したこともあるが、自身が今月末にこのお題で話をしなくてはいけないからだ。
40歳までの参加資格のJCこと青年会議所のメンバー。若い彼らが働き方について真剣に討論している様子は見ていても頼もしかった。
自分が彼らの年代であった20数年前、働くとか女性の活躍とかそんなことを考えたこともなかった。なにせ24時間働けますか?という栄養ドリンクのコマーシャルが流れるくらい 🙁 だったから。
案の定業種によって悩みも様々だ。やはり一番大きな課題があるのは建設業。元々〇〇の業種だからという固定概念が業界全体に根強い。またサービス業は残業問題。製造業は男性と女性の体力差による仕事のシェアの課題か?
彼らの発表を受けてコーディネーターの女性講師のコメントは実に的確だった。自身が二十代で起業して子育てをしながら会社経営をしてきた裏には多くの失敗があり、その経験が的確なアドバイスにつながっているのだなと感じる。
➡ 世の中が、職場がすぐに変えられなくてもまずは自身が変えられる
➡ そもそもなぜ女性を活躍させたいか。その意図は明確か
➡ 働き方改革をやることで自社にどんなメリットがあるのか
➡ 残業になる理由は。本当に残業になるのか?効率に問題はないか?
➡ 他業種の意見に耳を傾けているか。実は目からウロコのヒントもたくさんある
➡ どうせ改革に動くなら会社と社員がwin-winになることを考えてはどうか?
などなど。
一方で彼女の発言でなるほどと思った言葉が
➡ 失敗した回数分多くの事例や引き出しが手に入る
➡ なんとかしたいと思ったらまずは動くこと。頭の中で悩むだけでは解決はしない。そんなことは小学生でもわかることでしょ
自身は60代に突入した。この年齢だから先のなるほどと思った言葉に共感できる。そしてもう一度彼らの年代に戻ったらなぁと思った時間だ。もちろん老け込む歳ではない。おそらく十年が経過して今を振り返ったらきっと
潤沢に時間があるじゃないか
と言うだろうから。
とかく若手のこうした会は「遊びで有益なものがない」という論調を聞くが、少なくとも彼らを見る限りは頼もしい。いやっ、とってもまじめな若手経済人だ。会社のことを社員のことを共通理解として一生懸命に考えている姿は見ていて気持ちがいい。きっと彼らにとってのみらいは面白いものが待っていると思う。
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