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歴史があるから邪魔なのだろうか

SDGs

誰だってやるからには儲けたい。

唐突な書き出しだけど、経営者であるからには会社のどんな小さな活動だって売り上げに繋げたい。これは当然のことだと思う。

さて、先日SDGsの考えを会社に取り入れたいからと、ある会社に呼ばれた。テレビ会議方式で画面の向こうには社長はじめ本社の面々が勢ぞろい。そこでこの会社と同じ業界で話をした資料を交えて「なぜ企業としてSDGs必要になってきたか」を説明させてもらった。

僕は大学教授や専門家ではないから、中小企業目線で「企業にとっていかに有益か」を伝えたつもり。さて、そんな説明の中で返ってきた質問は

 😕 ISOみたいに審査はあるのか?

 😥 何か資格がいるのか?

 🙁 この考え方は見方を変えるとマイナス面もあるんではないか?

うーん、つまり否定的な質問が多い。

 🙁 やらなくてもいいじゃん

的な。

歴史のある会社であり、長く大切にしてきた商品もあるので「そんなことをしなくても売れる」という自負がきっと役員にあると思うんだけどね。

一方、僕を紹介してくれた部長さんは今後にとっても大きな危機感を持っている。

 🙁 このままでは商品が埋没してしまう。

 😮 業界紙では昨年何度もSDGsが取り上げられている。

 😯 これからの業界自体にこの考えが必要という空気感がある。

そんな危機感だ。それだけに正直なところかなり経営陣との温度差は否めない。テレビの向こうからは

 😡 それをやって売り上げ上がるの?

そんな空気感が伝わってくるからだ。

長い歴史と、しっかりした商品があるのはその会社の培ってきた足跡だ。ただその足跡はあくまで過去のもの。企業価値のベースにはなっても未来を作る材料ではない。ましてや商品やサービスに差がなくなっている今、形に見えない理念が大きなメッセージになる。

そのメッセージとして僕を呼んだ部長の考えるSDGsへの展開は良い目の付け所だと思うのだけどね。社会貢献という言葉が当たり前となり理念経営が必要とされる昨今。メインの商品と歴史がある今のうちに面倒でも新たな事にトライした方がいいと思うんだけど。

誰だってやるからには儲けたい。でもその行動は以前とは違う理念や姿勢という

一見回り道に見えるものがこれからの時代

だと思うのだけど…。かえって歴史があるから邪魔なのだろうか。


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