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緊張感

われわれ経営者は日々社員に多くの要求をしています。もちろん経営ですので、社員の最大限の能力を引き出す為の助言です。時には厳しい事も不条理な事も言わなくてはなりません。社員満足を掲げながら一方で相矛盾する事を伝える事もあります。
その相矛盾する事を社員は毎日受け止めています。確かにその矛盾する事を克服していくことで、多くの改善が生まれます。地道な改良が大きな成果を生む事で資源のない日本はものづくりという「ソフト」を手に入れてきたと思います。
一方でオーナー経営者である我々は矛盾と感じる事を上から言われる事ってあるでしょうか。もっといえば自分を叱ってくれる人が果たして自分の周りにいるでしょうか。おそらく多くの経営者はトップですので、上から言われる事がそもそもないでし、社内でそういった人ブレーンを持つ事が少ないと思います。
「裸の王様」・・・我々はひょっとするとそんな状態に陥っているのでは…と感じた方が良いのだと思います。自分が転職した三十代にはそうした社会人としての先輩がいました。励ましていただく事も多かったのですが、折をみて自分に厳しい言葉を投げかけていただきました。
年齢が五十才を過ぎ、社長業として十年以上もたつと、多くの垢が思考や態度に出てきているのだと感じます。出張中ですが、こうして会社を空けている間に社員は自分たちの責任を全うすべく努力をしています・・・という事を感じなくてはそれこそ「裸の王様」になってしまうなと思います。
以前と違い社長業としての私の立ち居振る舞いそして行動が変化しています。若い時は先頭を走って実績を数多く出して、社員を引っ張ってきました。いまはそういった動きができない分、そして年を重ねた分より襟を正した行動言動が求められると思っています。
今朝の日経新聞の広告欄に川北義則さんの「みっともない老い方」という本の紹介がありました。60才からの生き直しと書かれたその本の紹介文に「緊張感をなくしている」という項目があります。惰性で経営をしているとしたら、それこそいまの時代足元からすくわれると思います。あらためて緊張感をもたないと自分がそして会社がもたないと感じます。
たまには…厳しい事をスパッといってくれる、そんな人と会う事が特にオーナー経営者である我々は必要だと感じます。皆さんにはそういった方がいますか…。


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