自身が新卒として社会人にデビューした頃、当時のPC8801というパソコン用のワードプロセッサー用のソフト「一太郎」が世の中にデビューした。
そういえばワープロと普段使っているが、その語源がワードプロセッサーと知っている若い人はいったい何人いるんだろうか?
さて、それを境にして各メーカーがワープロ専用機を出した。
NECの書院(白黒の液晶でした)
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富士通のオアシス(親指シフトってありましたよねぇ)
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おそらく僕世代は一度は使っているかもしれない。これにより明朝体やゴシック体という活字が一般のものになったと言っても過言ではない。
さて昨今は自分で入力して体裁を整えてテキストや本を作る人が増えてきた。正直なところ我々印刷業界が独壇場だった「文字組版」という名の編集製作という仕事が激減したのもこれが要因である。
■こうした状況になったから我々の仕事が無くなってしまったか?
少なくなったのは事実だが、すべてがそうではない。パンフレットや会社案内のようなオフィシャルなものや自費出版などの書籍はまだ我々の仕事だ。
これだけ自由に自分で制作できるのにそれでも業者に頼む理由は、制作された文字体裁がやはりプロとは明らかに違うと分かるからである。
➡ 良いものを作りたい
➡ プロフェッショナルな出来栄えにしたい
こういうものはまだまだ印刷会社の強みである。
弊社には組版(文字を編集していく専門用語)のスペシャリストがいる。彼女の制作した文字の組版は読んでいても疲れない。
一般の人がワープロで打った文字はどこか整列が汚く、読んでいても疲れてしまうのだ。それだけに彼女の書いたスタッフブログはプロらしい切り口ばかりだ。
書体に対するこのブログはお薦めの一つです
この内容を読むだけで文字がいかに奥が深いかが分かる。ただ単に文字を並べるのではない。読みたくなるような文字を選択して並べていくのが彼女のプロとしての仕事である。
誰でも当たり前に自分で文字を組める時代となった。だから質の高い読みたくなる文章の組版はやはりプロに委ねられる。
先代から長く文字に携わってきたマルワ。弊社の大切な商品として極めたいし、その強みをより発信していきたい。
ちなみにワープロは無くならないと当時言われていたが、結局ワープロはハードではなくソフトとして普及した。いかに先読みが難しいかがわかるよね。
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