さて、今日のブログは昨日の続きである。
なぜ「10年後にどんな会社になっていたいか」を社員に書いて貰ったのか?
僕のブログを読んでいただいている方はお分かりかと思う。それは2030年を見据えているからだ。つまり会社としての企業活動にSDGsの考えを浸透させていきたいからである。
SDGsに取り組んでいる多くの会社は現在の企業活動をSDGsの17の目標に照らし合わせる作業で終わっている。これは大企業も同じで、昨年のエコプロダクツ2018の各企業の発信を見ていても感じた。もちろんこれがSDGsの最初の一歩なので否定はしないし、まずスタートはここからだ。
しかしそれは持続可能な開発目標にはならない。開発目標の表現がよく分からないので言い方を変えると発展するための目標と表現できるかな。従ってタグ付けだけは現在の状況を指しているにすぎない。
経営計画をそろそろ作る時期にさしかかってきた。今まではISOにのっとり内部監査を経てマネジメントレビューを実施して来期の社長方針を作ってきた。しかしそれでは目先だけの目標となり、結果ルーチンの繰り返しにしかすぎないなと最近感じている。
本来企業として取り組むSDGsは2030年に会社があるべき姿を目標設定し、そこからバックキャスティング(目標を決めたら後戻りをしていま何をやるかを決める)していくことにある。であればせっかく2030年というお題があるならそれに乗っかろうと。
社員から出た項目を拾い出し、それを元に目標を決めた方が正しい姿であり、社員の考えや意見を反映できると感じたからだ。ちなみに出た意見は面白い傾向がある。
〇二十代の女性からは
→託児所の設置や在宅の仕事、フレックスタイムという意見
〇三十代の男性社員は
→会社の理念や売り上げ〇〇億円、幹部の年収が〇〇円とこれまた現実的な内容
に対して
〇四十代以上は
→海外に支店、ハワイへ社員旅行といったどちらかと、面白おかしくの意見が。
年代によってかなりの特徴がある。そりゃそうだ、10年後はそれぞれ見えている景色が今とは全く違うから。
一方でこうした意見を大きな項目にしていくと、どの年代も共通したくくりとなる。
働き方 地域社会 会社の理念と使命 会社の仕組みと業態
これは正直驚いた。その一方で手前味噌だけど、普段からの社員に発しているメッセージがちゃんと伝わっているのだと嬉しくなった。
二年前から時間をかけて段階的にSDGsに関わりを深めてきた。せっかくなのでもうひとランク上を目指して、経営活動にSDGsが生かせるような活動にしていきたいと感じている。
😮 長く探していた経営計画立案の手順に出会った
というと大げさだろうか。
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