意外と思われるかもしれないけど、僕は星を見るのが好きだった。小学校の頃は天体望遠鏡を買ってもらい、それを毎晩自宅の物干し場から星を見ていた。
先日、3.11の当日、震災ドキュメンタリー「あの日の星空」というタイトルでNHKが特番を組んでいた。
あの日、そう3月11日の東北地方では広範囲で大停電となり満点の星空が広がっていたという。その時の被災者がどんな思いでその星空を見ていたかを実体験の声を通して再現する内容だった。
😥 身内を目の前で亡くした人
😥 大切な娘と孫を亡くした両親
😥 病院に運ばれる時にストレッチャーで空を見上げた時に見た星の話
など。その時の星はとびっきり美しく輝いていたそうだ。
🙁 命を落として空に昇っていく人たちが激励するように見えたとか。
星には輝きの明るさを示す何等星とか、何光年離れているとか、恒星とか色々な表現がある。でも夜空に輝く星は多種多様の輝きと色を持つ、たったそれだけだ。
有史以来星空を見ながら人類は発展してきたが、いつの間にか星が見ずらくなってきたことに我々は気が付かなくなっていたかもしれない。わずかな時間の間に綺麗な星を見上げる時間をなくしてしまったのだと思う。
星にはいろんな顔がある。赤色の星や透き通るように輝く真っ青な星。また星と星を組み合わせた星座の伝説や、星同士をつなぎ合わせた夏の大三角形という表現など。
そんな星たちは、地上で起こっている光景を静かに見守っているのだと思う。文明の発達で夜の闇を実感することがなくなり星がどれほど沢山あるか?綺麗か?なんて感じることがなくなって久しい。
でも星はいつも当たり前のように輝いて、色とりどりの姿を見せている。世の中で日々起こっていることは長い時間の経過の中では本当に小さいのだと思う。
大切にしなくてはいけないことがある。それは命だ。星空にはそんな個々の命を大切にしなさいよってメッセージがある。
僕にとってはセンチな内容のブログかも。でも震災の記憶を決して無くしてはいけないから被災のドキュメンタリーはなくしてはならない。その中でこうした視点でのドキュメンタリーはなぜか温かな気持ちになる。
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