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少なくともマイナス前提の評価はない

日記

評価で明確に下げる事が目的です 😡 

言葉は合っているかはともかく、ニュアンス的にはそんな表現だったように思う。

先日ある評価システムの会社が来社した。中小企業にとって人事評価は頭の痛めるところだ。かつて自身が身を置いていた公務員であれば明確な給与表があるし、大手企業も当然明確な等級表がある。ところが中小企業は属人的な部分に依存することが多く、なかなか明確な給与表を作りにくいのが現実だ。

転職して何度もセミナーや研修に参加したのはこの人事評価だ。実際にお金をかけて弊社独自のオリジナルの評価システムも作ってきた。ただ、これは未来永劫ではない。やはり何年も経過していると実態とは合わなくてなってくる。

そんな矢先に、出会ったのが今回の評価。評価が給与システムと連動し一目瞭然となっている。この部分が大きなストレスなだけによくできているなと率直に思った。そして評価も4段階。とかく3という真ん中があるとどうしても似通った評価になりがちだけに、この部分の説明も納得したが・・・

評価で明確に下げる事が目的です」この冒頭の言葉が引っかかった。

実はこの説明は次世代にも聞いてもらっている。内容的には自身が勤務していた会社の内容に近いそうだ。特に評価を通して評価する側のスキルアップにもつなげていくことに共感したようだが、説明が終わって担当者が帰った途端に

 😐 落とすための評価はありえない

と一言。「そんな評価をしたらモチベーションが上がるどころか下がる」と。実際に部下を評価する立場にあった彼はなんとか良い評価にしたいと思って評価していたそうだ。つまり部下のことを信頼しているのであれば、なんとかしたいと思うのが上司の気持ち。だから冒頭の言葉に大きな違和感があったと。

多分、経営サイドにプレゼンをしていくわけだから、そういう言葉を使ってプレゼンをするんだと思うし、耳聞こえがいいのは間違いない。成長という言葉は確かにあったが、受け手が「落とすため」という響きが強く残るのは、おそらくそれを前提として構築されているんだと僕が感じたという事だ。結果は同じであれ

 😉 能力をしっかりと測ってみなさんに成長してもらう

というのと

 😡 明確に差をつけて評価を下げる

というのとでは全く響きが違う。そしてその感覚は社員にも間違いなく伝わってしまうと思うんだけど。そういう違和感を次世代と共有できたのは収穫だった。

 🙂 少なくともマイナス前提の評価はない

その部分は共有できたから。もちろん評価だから優劣はある。時には厳しい査定になる時もある。だからそこには成長を促すものがなくてはならないし、その理念は大切にしたい。だからマイナス評価の前提はやっぱり…ない。


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