昨日から年に二回の面接が始まった。僕にとっては信頼関係を築く大切なそしてハードな時間でもある。信頼関係の第一歩は「聴く」こと。その為に大事な姿勢は
相手を理解しようと聴く
ことだ。この「理解しよう」が重要にも関わらず、ついつい我々は聴きたいことを聞いてしまいがちらしい。
「ヒアリングの極意」なんて大袈裟だけど、先週の社員研修日にヒアリングの研修があった。この演習は質問者が与えられた項目を相手に分からないように短時間でどれだけ聞き出すか?というもの。
社外セミナーに参加した社員が講師となってやったもので、「会社名や名前」と言った内容は点数が低く、「年収とかコンプレックス」と言った聞きにくいものは点数が高い。会話の中で質問をしていくわけだが、尋ねる側の人によって点数にばらつきが出る。
研修の様子を見ていたが、質問に至る様子が人それぞれで、特に込み入ったことを聞くのは確かにハードルが高いなと感じた。
ここで聴くというのは「相手を理解する」こと。従って「相手の背景や事情、感情、意図を訊く」ことがポイントとなる。
➡ 体、表情、口で聴く
➡ 同じリアクションをする(これをページングというらしい)
➡ オウム返しで繰り返す
が必要なスキルだとか。こう書いてしまうとテクニックの様に聞こえる。しかし、本来これはあって当たり前なんじゃないかと改めて感じた。
小さな子供達は疑問に思ったら「なんで?」としつこく聞く。それこそ鬱陶しいぐらい。しかし、聞くということは関心を持っている証拠。それがあるから小さい子の質問は丁寧に受け答えをするものだ。
ところが、大人になってしまうと「お話があるんですが」「ちょっといいですか?」に対して例えばパソコンを叩きながら顔も見ず受け答えをなんてことを無意識にしていないか。
つまり
😥 聞いているだけで、それが相手にとっては無関心にと伝わっていないか?
😡 「そんなのわかっている」と言いながら、実際に実践しているだろうか?
そう言ったことを想起する意味でもなかなか面白い研修だなと感じた。
ところでお気づきだろうか、聞くと書かず、聴くと書いてその後訊くの漢字を使っていることを。
聞く・・・音や声を自然に耳に感じるもの、内容を知る
聴く・・・注意して、積極的に耳を傾けること。傾聴ともいう。
訊く・・・尋ねる、問う事(ちなみに聞くとも書くそうだ)
と使い分けるそうだ。
また聴くという漢字には心が入っている。
心を込めて、相手の心受け止める
そんな意味の漢字だそうだ。だからこそ部下の「聞くに対して聴く」という姿勢を大切にしなくてはと。人望のある人はこれを無意識にやっているんだと思う。社内コミュニケーションの第一歩として努めたい。それが明るい社風づくりには必須だから。
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