先週全国青年印刷人協議会の中部ブロック協議会に出席をしてきました。この協議会、全国印刷工業組合連合会の組織の一部、都道府県から選出された青年印刷人を議員で構成され、次世代を担う印刷産業人の育成を図ることを目的として構成されています。要は次世代を担う若手経営者の育成の場とでも言ったらいいでしょうか。
この協議会が進めているCSR活動の事例発表者としてお邪魔しました。私は今までこうした会に参加することがほとんどありませんでしたので、出席してビックリ…確かにCSRは最近メディアなどでも盛んに取り上げられていますが、まだまだ中小企業ではハードルが高い取り組みです。そんな高い取り組みを、ガイドラインの策定からテキストの作成までするのですからたいしたものです。
このテキストの説明をするために役員が全国を回るとか。平日は業務がありますから土日を使っての全国行脚。まだまだ会社では一線で活躍している人ばかりですので、土日を使うのは無理もありませんが、それでも休みなしでこうした活動をされることに頭が下がります。おそらくこの役員の方々が次世代の印刷業界を背負っていくことになるのでしょうね。
印刷業界はまさに不況の真っただ中。通常この状況で議論するのであれば、やはり業界のソフトやマーケティングの提言をしがちですが、「企業の社会的責任」と言われるCSRでの議論は、彼らが印刷業の将来まで見通して考えているのだと改めて感心しました。
よくこうした役をしている人を見ると「余裕があるから…」と思いがちですが、少なくとも彼らの多くが標準的な印刷会社の規模、ということはせいぜい20数名まで…決して余裕があるからやっているわけではありません。そこには先々の業界を何とかしたいと思う崇高な気持ちと、一方でこうした役につくことで、そして全国を回ることで多くの刺激、情報を得ることができるメリットを知っているからではないでしょうか。
どうせやるならポジフィプ思考で役を引き受けていきたいもの、時間をかけて、距離をかけて出会う情報に価値があることを彼らは十分に理解しているのだと思いました。それにしてもこうした議論をしている彼ら…間違いなく差がつくのだと思います。
若手が本気で知恵を出せばかなりレベルの高い議論になります。そして本気で議論している彼らの企業は間違いなく先が明るい…強く実感しました。
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