URLをHTTP[S]に変更しました。以前よりブックマークしてくださっている方は、こちらをクリックし、再登録をお願いいたします。

沁みついた社長の役割を再考する時

社長の仕事

今年9月に還暦を迎えた。大学を卒業して38年。社長として20年が経過した。社会人の半分以上を社長という立場で仕事をしていることになる。

「教職上がりの社長」ということで社長になった頃は意外に珍しいと言われ、多くの場所に呼ばれて話をする機会があった。お題は「社員教育」。そこから20年という月日が流れてその社員教育がどこまで行き届いて成果を出しているか?

よく「学校みたいな会社」といわれる。全員参加とかチームワークとか普段から言っているからだろうか。その方針は今でも変わりはないし、僕の20年間はそれで良かったと思っている。

ただ、それはこれからの会社経営にとって必要条件のひとつではあるものの、十分条件とはならない。そこには最近忘れかけているある大事なものが必要となる。それはプロという意識だ。

なぜ忘れかけているか。それは以前「職人」と呼ばれていたからだ。職人はなにか気難しく、人を育てるのが下手というイメージがあった。従って仕事のマニュアル化が進み、誰でもできるように機器も発達してきた。

その一方で「こだわり」のようなものがないがしろにされてきた気がする。プロとアマの差は一体なんだろうか?それは相手にとって安心を提供できるかだと思う。

 ➡ これだけは自信がある

 ➡ 〇〇といえば僕だ

 ➡ 〇〇さんなら安心して任せられる

 ➡ 〇〇さんなら間違いない対応をしてくれる

この〇〇さんならという響きが当てはまるのがプロだ。もっといえば相手の心中を忖度する気持ちを持っているかだ。我々の場合は、お客様の要望を形にするのが仕事。

 😮 この指示は〇〇だけど、実は□□なんじゃないのか?

お客様の立場に立って、そうした痒いところに手が届くのがプロとしての仕事だと思う。

「働き方改革」という。働く時間数や条件が以前に比べて随分と緩和してきた。経営者としては頭の痛いところである。昭和の時代のように長く働いて売り上げを上げて、給料を上げていくという事ができないからだ。

だから限られた時間でいかにお客様に喜んでいただくか。信頼を得ることができるか。それが「シビア」に評価される。従ってプロとしてできる人とそうでない人との評価がより大きくなっていくと思う。

どの業界もこれからは厳しくなる。しかし選ばれる会社となれば、圧倒的な強みとなるはずだ。「選ばれる会社になる」そうなるためには働く社員も「選ばれる社員」でなくてはならない。今までの僕自身の社長業の延長上にはないビジネスモデル、沁みついた社長の役割を再考する時だと思う。


コメント

タイトルとURLをコピーしました