この会社に入社した頃に木材関係の各日刊の業界新聞を手がけていた。御縁が無くなり10年近くになる。先日、異業種でご縁をいただいた製材関係の社長からお仕事のご依頼があり、お邪魔した際、久しぶりにこの新聞を目にした。
変わってない紙面を目にして懐かしくもあり、相変わらずこうした新聞への需要があることに驚いた次第だ。でも
😥 すっかりこの業界も少なくなりました
と三代目の若手社長。やはりこの業界新聞への広告も今年で止めるとか。関係をいただいた当時も毎年購読数が減っていたが、それ以上に廃業が進んでいるようだ。
打ち合わせを兼ねながら取引先や仕入れ先のお話をしていくと、
海運、陸運、航空??? 😯
エッ!木材とどういう関係があるの? 😯
って感じ。
😉 材料を右から左へ流すような仕事はしないんです。
🙂 必ず製品に一手間をかけて加工したものを納品しています
要するに、卸のような商社的な仕事ではなく、多品種小ロットの加工品にしてお客様にお届けしているとのこと。
この三代目社長が入社した頃は30名足らずの社員も今では100名を超え、会社の仕事も多品種に渡り、
😉 一体どういう会社かが一言で説明できない
😀 お客さんのエンドユーザーの方のご依頼を代わりに受けていたらこんな会社になってしまいました。
と笑って話す三代目。木材関係は衰退の一途と言われ、事実新聞の発行部数も年々減少。それだけに元気な会社の業態に興味はあったが、まさに、多角化になっていたとは驚きである。
業態変革
これは我々印刷業界でよく言われる言葉である。この言葉は10年ほど前に盛んに使われていたが、当時は今と比べるとまだ印刷需要があったころだ。だから印刷を核にしての変革だった。しかし今はこの変革は小手先のことではない。
どんな業界もこれから伸びていく業界は少ない。おそらくこれからならキーワードはお客様のその向こうにあるエンドユーザーを意識すること
➡ 扱っている商品やサービスに一手間をかけること
つまり効率的なという言葉とは縁遠い仕事の仕方が求められるのではないかと思う。多くの業種と縁がある我々印刷業界。エンドユーザーの括りは多種多様にも渡る。
➡ お客様のそのまた向こうのお客様
可能性は大きい。ただ一つ気になるのは「今の設備や仕事の中身にこだわっていたら厳しい」ということ。本当の意味の業態変革はこれから始まる。その旗振り役が社長の仕事だ。
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