紙の需要がこのところ下げ止まらない。いよいよ紙への印刷の使命が大きく変わるところとなってきた。下記は10月30日の日経新聞朝刊の記事である。見事に「伝える」用途が減少している。
我々の印刷物という仕事は長く情報発信の主役だった。だから印刷物そのものに価値があった。もちろん今でも紙の情報発信は新聞をはじめ信頼性が高いと言われている。しかし、今の時代は情報の一手段にしか過ぎないのが事実ではないか。
だから、普段から印刷が出来ることをPRして回るのではなく「印刷もできる」ぐらいでないといけないと社員に話をしている。
デザインの良し悪しも大切だし、綺麗な再現もプロとして必須。しかしそれは今の時代では「できて当たり前」であり、印刷の品質に至っては美術本などでもない限り、そこまでの品質にこだわる仕事は一般的にはそうそうない。つまり、品質やデザインの良し悪しはあくまで一手段にしか過ぎないと思う。
少々ベタな表現かもしれないが、
我々が届けるのは笑顔と安心 😀
あの営業、あの現場の人に関わってほしい、そういった感情的なものではないかと思う。
■でも「その道のプロ」は必須のスタンス
だからといって本業をないがしろにして良いわけではない。お客様にとって安心なのは「この人なら安心」と相談ができるというその道のプロ。もちろん「極める」必要はないが、営業であれば安心して受け答えができるだけのスキルは身につけておきたい。そのバックボーンがないとお客様に立って安心できないと思う。
「コンシェルジュ」という言葉がある。元々は「フランス語で集合住宅の管理人」という意味らしいが、今ではホテルの宿泊客のあらゆる要望に応える人のことを呼ぶ。
これからの印刷会社の役割はコンシェルジュではないかと思う。あらゆる要望は印刷に関わる事だけでなく、そこに関係していく仕事全てにつながるからだ。だからその中心となる印刷の基本はお客様にアドバイスできるぐらいは欲しい。それができて初めて
印刷もできる印刷会社だから
ちなみに愛知県印刷工業組合では業界のブランディングムービーを制作しています。今日の僕のブログに内容そのまま。一度見ていただくと我々の業界のイメージがかわると確信しています。
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