社長の仕事はアイディアを出す事だ。
これは自分が後継者として必要なことを学ばせてもらっている国際後継者フォーラムの二条彪さんの言葉である。「モノが売れない」「サービスが価格競争になってしまう」「自身が今の業界に入った時に正しいと言われていたビジネスモデルがいま全く通用しない」、経営が難しいと最近感じている。
会社を取り巻き環境や、扱う品目、サービスによって、営業戦略は各社それぞれ違う。ただ、ひとつ言えるのは、時代が変わっても、相変わらず「新規開拓」と言いながら、闇雲に飛び込んだりしている現実がある。
もちろん、新規の飛び込み営業が全て悪いとは思わない。「お客様との間の取り方」「短い時間で自社をアピールするスキルアップ」として必要だと僕は思っている。ただ、それだけが営業ではない。そこにはちゃんとお客様にとって提供できるサービスがあり、それがいかにお客様にメリットがあるかを伝えなくては意味がないからである。
さて、冒頭のアイディアの話である。結局日々の仕事が優先する営業にとって、新たなことを考えることは現実には簡単なことではない。それよりも目の前にいるお客様のことを真剣に考える事の方が、よっぽど大切だと思っている。
大きな会社であればともかく、中小企業であれば、新たな商材やサービスは常にトップが考える事だと思う。その為に
➡ いろんな場所に出かけて
➡ 多くの人と会って
➡ たくさんの情報を手に入れる事
だと思う。そこに言って分かる、ビジネス書ではつかむことができない、生の声や雰囲気を感じることではないだろうか。
先週はなんと四日間も東京にいた。友人であり同じ志を持つ仲間の会社が、地域の産業まつりに出展している場所にもお邪魔した。
曲げ加工の会社がなぜ??? そこには会社を認知いただく目的だという。認知いただくことで、会社のブランディングだけでなく、若い人たちに関心を持ってもらう、長い目での求人の意味もあるという。目先にとらわれない経営を目の当たりにできた。
曲げ加工のフジテックさん。実演用の機械まで特注で作って、現場の社員の方が自らお相手していました。この姿勢は半端ないです。その時のSNS投稿がこれ。
「初めてお邪魔した会社」「次回是非訪ねたいと思った会社」との出会いもあった。それを感じることができるのがトップの立場であり、そこからまた新たな知恵が出るのだと思う。経営は語弊があるかもしれないがパクリだと思っている。パクったものを形にして自社モデルにすることだと。
会社にいることももちろん大切だが、社員が信頼できるなら任せて動くこと。これに尽きると思う。
気づきは時間と距離に比例する。
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