中国版新幹線が脱線、その後の事故処理に大きな疑問が中国国内でも湧き起っています。聞くところによると追突した新幹線はそもそも先を走っていないといけないとか。また撤去した車両は、まだ車内に人がいるのに埋めようとしたりと、隠ぺい体質も含めて事故後の対応に大きな批判が出ています。
新幹線と言えば日本の製造業のお家芸。何せ営業開始後50年近くが経過してもこうした大事故とは全く無縁。それが中国の場合わずか四年で日本の三倍の距離を開業しているといいますから、かなり無理な工事を進めた結果との批判も当然の事かと思います。
事件当日の昼間には中国では高速鉄道の会議があり、盛んにそこで「安全性」が確認されていたといいますから、そもそも国民そのものが自国の技術に対して信頼していなかったという事
コピー商品を数多く生産してきた国、見た目は精巧でも結局目に見えないソフトの部分では遠く及ばないのが現実なようです。著作権や知的所有権など全く意に介さない国、それだけに見た目はいくら似せてもその中にあるものづくりに対するマインドを軽視した為に起きた今回の事故という事でしょう。
万が一の為に数多くの仕組みを作っていきます。万が一という事は裏返せば起きたとたんに大事に至ります。これは我々企業にも同じ事が言えるのではないでしょうか。とかく生産性だけを追求しがちですが、ちょっとしたほころびをほっておく事で取り返しがつかなくなってしまったら、今の時代は致命的な結果になります。
急いては事をし損ずる…このことわざ通りの現実が国家の事業で起こってしまいました。この現実を少なくとも我々経営者は自らのリスク管理として肝に銘じるべきでしょう。以前一度だけ乗りましたが、車内は日本の新幹線そのもの…しかしトイレの洗浄や洗面など細かい部分はやっぱり??? ここでも日本のコピー品と感じた記憶があります。
それにしても・・・もう運転を再開しちゃいました。何事もなかったように…まさに「その場を取り繕う」この図太さはどこかの国のトップも見習いたい???と思っていたりして。いや、充分図太いかも…。
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