時代に合わせて変化しなくてはならない
強いものが勝つのではなく変化できるものが勝つ
こうした言葉は最近多くの研修会やセミナーで耳にする。で言葉を聞けば「なるほどね」と思うが、実際に変化をしながら仕事をしている人は少ない。
さて、我々印刷業界は誰に聞いても厳しいでしょうと同情される。印刷通販による価格破壊や、個人で出力できる構造的な不況など、取り上げればマイナス要因はとめどもなく出てくる。
さて、冒頭の「時代に合わせて変化」だけど、「そもそも印刷物が減少しているんだから、変化もなにもあったものじゃあない」と思いがちだ。また全く違う業界にシフトしていくのも現実的な話ではない。そんなに簡単に切り替わるものではないから。
特に長く印刷に携わってきたものにとって、印刷とは違ったことにトライするのは言うのは簡単だけど、実際は難しいものだ。
そしてやはり我々は印刷という仕事でお客様のお役にたってきたはずだ。
◼時代が変わった
たしかに日経新聞の業界天気図は相変わらずの雨。でもこれをじたばた言っても仕方がない。外的環境の変化のせいにしても仕方がないのだ。それは自分自身も歳を重ねているということだ。
10月3日の日経新聞の業界天気図
印刷用紙は苦戦!!だって
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例えば僕の場合、営業をやっていた頃の担当者は気が付け窓側の上司の席に移ってしまっている場合が多い。発注窓口や打ち合わせの担当者は若返り、彼らにしてみれば上司と同じ世代の人にはあれこれとものも言いにくい状況になってしまっている。
また当時自身を可愛がってくれている方は、実は退職されてしまっている場合も多い。つまり人と人との関係性が変化してしまい、自分の若い頃の営業スタイルを発揮する以前の問題として環境がかわっているのだ。これが根本的なことだと思う。
➡ 若いからは可愛がってくれた。
➡ 一生懸命が伝わった。
しかし、一生懸命という姿勢は歳を重ねるごとに無理が出てくる。「まだこんなことやってるんだ」ってね。
キャリアを積んだだからでる物腰や、営業トークが今こそ必要なのだと思う。また歳を重ねることで陥りがちな外見的な問題も気を使わなくてはいけない年代に来ている。それを認識することがまず一歩だと思う。
そういう認識は過去の成功体験を捨てることでもある。かなり勇気のいる一歩だが、だからこそ、踏み出した人にだけ成果が生まれると思う。若い人にはないキャリアと経験は、だから活かさられるのではないか。
印刷に限らず長く成長産業に荷を置いて過渡期となった業界に身を置く人は、まず自身を取り巻く環境を認識し、営業スタイルを変えるのもまずは一歩と思うが・・・。
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