社長の仕事はアイディアを出すことだ。
この言葉は何度となく聞くし、事実そういう言葉も多くの社長さんから耳にすることが多い。
さて、「アイディアを出す」とはどう言うことだろうか。黙っていたってアイディアが降ってくるわけじゃあない。そもそも新たなことを生み出しにくい年齢になってきている。ビジネス書をむさぼるように読んだとしても頭でっかちになるだけだ。
このところ努めて外に出ることにしている。といってもいたずらにただ出るわけじゃあない。以前は営業顧客を時間が空いたら回っていたが、以前ほど自身のお客様があるわけじゃない。
■こちらから話を聞きにいく
最近は営業部がお世話になっているお客様にふらっと立ち寄ったりしている。そしてもう一つは、なんとなく「この人なら、このお客様なら面白い話が聞けそうだ」と思って出掛けている。
先日もある環境系のお仕事をしているお客様を訪ねた。たまたま近くで別件に打ち合わせがあったのでそれこそ「いるかな?」ぐらいのちょっと覗く感じで。わざわざ時間を取ってもらうのも申し訳ないんで。
🙂 鳥原さん〇〇って知ってますか?
と第一声。実は恥ずかしながらこの言葉を知らなかった。ところが僕も知っている同業他社がしっかりとトライしていたのをその時聞いた。弊社が力を入れている環境活動だが、その会社はそれこそはるか先を歩んでいたのである。
中小企業ではまだ少ない取り組みをすでにやっていると聞き、これはトライする価値があるなぁと思った。一方でこの言葉が聞けただけでも自身にとっては有意義な時間だった。
■自身の立場だから入る情報がある
これは僕が置かれている立場だから実現することだと思う。それこそトップ同士、もしくはそれに近いもの同士だからできる会話なのだと。そしてそういう会話から次のビジネスチャンスが生まれてくるのだと感じている。
ここでいうチャンスとは聞いた話を自分の経験と組み合わせて、自社の仕組みや目標にどう落とせるかと言うジャッジを言う。これこそが我々経営に身を置くものが大切にしなくてはいけない動きだと思う。
なるべく午前中は人に会い、多くの情報を入れて午後は会社に。そんな生活を、このところしている。自分のアイディアの出し方は雑談しに行くという表現が当てはまるかもしれない。
ところで先の〇〇とは「SBT(Science Based Target)」のこと。興味のある方はググってください。
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