いつの時代も弱者が進化してきた。変化を恐れない事だ。
この言葉は先日聞いたエクスマセミナーで藤村正宏さんが言った言葉だ。諸説あるが、唯一生き残るのは変化できるものであるというダーウィンの進化論はあまりに有名だ。
マルワの規模は正直強者ではない。また社内設備も特殊なものはないし、大きくないし、最新でもない。
社内デザインも決してハイレベルではない。松竹梅とすれば竹かな。つまり技術や制作では尖ったものはない。なにせ僕が会社に入社した頃はデザインも外注でモノクロの印刷しかできなかったから。
◼︎危機があったから今がある
現場の社員が辞めて素人ばかりになったとき、真っ先に行ったのは国家資格を取る事。今なら印刷をやめているかもしれないけど、当時は印刷需要があり、印刷機もたくさんあった。だから資格を取って力をつける事を考えた。
お陰で自分も印刷のことがわかったし、マルワの印刷のレベルも社員のお陰でまずまずの水準だ。でも超一流を突き詰めようと設備を新たにとは考えなかった。全てのお客さんが美術品の印刷物を求めているわけじゃないからねぇ。
一方、デザインを社内でやるように人を修行に行かせた。お陰で手軽にそこそこのデザインに触れてもらえる。超一流のデザインは協力会社にお願いしている。だって全てのお客様が求めているわけじゃあない。
断っておくけど、今ではある程度の技術でお役に立てると思っている。お客様からの要求にお応えすることの積み重ねで、お客様から鍛えてもらえることとなり、気が付けば印刷もデザインもまずまずのレベルまで社内で対応できるようになっている。
品質が良いのは当たり前。いまどき印刷通販の品質だって悪くない。お客さんが求めているのは印刷物を使って成果を出す事。海外製の印刷機を持っているから・・・そんな話は過去の遺物。
一方、お客様にとって手離れがいい発注ができるように、ずーっと当時から考えてやってきた。だから町工場のような印刷会社だったマルワでも、お客様視点で社内改革に取り組み、今では面白いと言っていただけるようになったと思う。
◼︎これから新たな挑戦
と言いながらあくまで従来の印刷の仕事に対して取り組んできたに過ぎない。気が付けばなんでもござれの、尖ったものがない会社になってしまっているのも現実だ。ある意味まだまだ弱者。
ここからなにを考え、如何に新たな事を作り上げていくかだと思う。業界では小さな会社のマルワ。「小さいから」「尖るものがないから」と怖がるんじゃあない。
なんでもできると思えばいい。それは多くの可能性を秘めているはずだから。引き出しが多いのは、組み合わせで新しいものが生まれる可能性が大きいという事。そう考えると面白いかも。
さて、やってみますか 😉
と言いながら、新たな機械が仲間入り。これも新しいものが生まれるということで…。
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