今日は自費出版についてちょっと書いてみようと思う。
自費出版とは、著者が自分で費用を出して出版する事。商業出版のような流通ルートや販売部数を確保するのは難しいが自由にコンテンツを出版することができる。著者が発行者として責任を待つので、商業出版のような表現に制約があるわけではない。
印刷会社なので、こうした自費出版の依頼は意外にある。その内容は多岐にわたる。
自分史
→自身の歩んできた足跡を振り返る意味で退職などの区切りで書く場合
教育分野
→大学の授業や自身が講師を行う際のセミナーでの教科書や参考書として
作品集
→写真集や絵本など
要は出したいものがあればなんでもいい。
実はこの自費出版には意外にトラブルが多い。例えば
書店に置かれると言われ高額な契約料を支払いながら一部の書店にしか並ばなかったとか。
「共同出版」と称して表向きは著者と出版社が折半で出版するプランだが、実際はほぼ著者側が全額出版しているなど。
自費出版に対するトラブルはネットを調べれば枚挙にいとまがない。
根底にあるのは、これで儲けようと印税を当てにする場合。要は本を作れば売れるという幻想で起こるトラブルだ。星の数ほど書籍が出ている中で、売れるなんていうのは宝くじに当たるもの。冷静に考えればわかるんだけどね。
だから自費出版の希望の場合は、弊社ははっきり「売れないですから」と伝えます。
自費出版は
自分が表現したい、自分が伝えたいという思いを出版するもの。
そんな思いを我々印刷会社は受け止めて形にしてきた。ただそのアドバイスが我流ではいけないと思い、弊社では自費出版ネットワーク認定の自費出版アドバイザーの資格を会社挙げて取得している。
➡ 表紙のデザイン
➡ 本文の読みやすさの書体
➡ 表現に対するアドバイス
など。商業出版に負けないグレードをお客様にお届けできるようにとの資格である。おかげさまで初めて出版した人はまるでプロのような仕上がりに喜んでくれる。
■なぜこんな事を今日は書いてみたか
我々、印刷業にとっての使命は、お客様の思いを紙という媒体で実現する事だと思っている。自費出版での我々の立ち位置は出版アドバイザー。表現を変えればコンサルタントだと思っている。
出版トラブルの報道で多額な費用がかかると思われがちだけど、商業出版と違い流通を含めた中間の費用がかからないだけに、意外に費用は安価だ。そして勝手に内容や表現を触られることもまずない。
自分の思いを表現して、発信できるのが自費出版。実は多くの人が
一度は本を出してみたい
と思うそうだ。その実現ができるのが身近にいる事をもっと我々は発信しないといけないなと思う。出版をしていく過程はその人の人生、生きざまだと思うからだ。その話はまたあらためて。
弊社の自費出版コーナー
あの「ヴィレッジヴァンガード」風のポップ付きで
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